考えたこと2

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キレる高齢男性
今朝のニュースで「キレる老人」について話していた。
その中で、キレたことのある老人へのインタビューがあった。

ある男性は、会社で65歳まで働いて、その後世の中に出たら「会社の年配者」ではなく、「単なる老人」として扱われる、ということがストレスになった、というような事を言っていた。
その気持はわかる。
会社にいたら、役職はどうあれ、若い人たちは普通の老人ではなく、会社に長いこといる人としての接し方をしてくれる。
でも、会社を離れたらそんな扱いはしてくれない。
当たり前のことなのだが、それがガマンできなかったりするのだろう。

それ以外にも、会社にいたら、そのことをぼやく仲間がいる。
一緒に怒ってくれたり、なだめてくれる会社の友人がいるのだ。
そちらの方が大きいかもしれない。

男性の退職後は社会から切り離されることが多い。
それまで会社勤め1本で、近所や趣味などの社外のつながり(要は退職しなくていいところ)がない。
だから、いきなり孤独になる。
孤独に慣れていたり、好きな人はいいのだろうが、それまで常に周りに人がいるという環境で過ごしてきて、それが当たり前だと思っていると、エライことになる。
そういう状態で、ストレスをためている時に、「普通に」対応されてキレたりするのだ。

所詮、人間は一人で生まれ、死んでいくものなのだが、人生の終盤にそういうことになる、という覚悟がないといけないんだろう。

生産性という観点でみると、普通は高齢になると落ちてくる。
いずれは戦力外通告を受けないといけないのだ。
おまけに、世間はどんどんIT化が進んでいる。
自分たちの若いころにはなかったような機器が出てきて、若い人たちはそれを使いこなし、効率よく生活している。
スマホをかざして、コンビニでモノを買う時代。
その進歩がどんどん早くなっている。

レジや券売機で現金を出して、手間がかかると、周りの人はストレスがたまるのだ。
でも、そうしている本人だって、後ろの人からストレスを感じているんだろう。
店員のポイントカードなどの説明を聞いて、「なんや、わけのわからない事を言いやがって…」などと思っているのだ。

一番の問題は、その状態がいつまで続くかわからないことだ。
人生100年時代、などという本も出ている。
そうやって、どんどんストレスがたまっていく。

日本人はマジメだから、世の中のお荷物になる、という感覚にも耐えられないんだろう。
自分ではお荷物だ分かっているから、そういう扱いをされたと思い込んで、腹を立てる。

2025年には団塊の世代が後期高齢者になって、医療費はパンクし、年金会計もそのままでは立ちいかないかもしれない。

その時までに、もう少し対策をしておかないと、不良老人ばかりになってしまうぞ。


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