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2017.11.16 Thursday
ギターのコード2
ギターのコードの話の続き。
ジャズでは3つだけの音のコードをよく使う。 息子が入っていた、ジャズのスゥイングのビッグバンドの伴奏などはそういう形のものばかり。 ルート、3度、7度の組み合わせでおさえるパターンが一般的。 ぼくはコードというのはどんどん和音を上に積み重ねていくものだから、音は多いほうがいいと思っていた。 でも、そうでもないのだ。 その和音の特徴を表す音を、シンプルに重ねる方が効果的な場合がある。 ルートというのはその和音の一番基本の音。 ドミソのコードなら、ドの音がルートだ。 メンバーにベースがいれば、省略してもいいが、いなければ省略してはいけない、という音。 これは大事。 予定調和のコードの裏コード(ハッとするコード)を使うときは、このベースの音が特徴的になる。 3度の音は、そのコードがメジャーか、マイナーかを表す音。 コードの性格を決める音と言っていい。 長3度ならメジャーコード(明るい響き)だし、短3度ならマイナーコード(暗い響き)になる。 だから、3度の音は省けない。 ただし、わざとコード感をなくすために、3度を抜いてルートと5度の音だけで弾く場合もある。 これはパワーコードといって、ロックで多用される。 力強い感じの伴奏になる。 7度の音は、セブンスと言って、ジャズでは一番大事な音。 他のコードに行きやすい、ちょっと浮いた感じを出す音だ。 セブンスコードはいろんな他のコードで代替えができたりする。 そういう意味でも、7度の音は大事。 ジャズでは、他の演奏者の迷惑にならないように伴奏しようとすると、こういう形態になるとのこと。 ルート、3度、7度という組み合わせだ。最小限の音のセットという感じ。 たしかに、このシンプルな組み合わせで弾くと、音のつながりがわかりやすい。 できるだけ、近いポジションで弾こうとすると、音のつながりが見えてくる。 あ、このコード進行は、実際にはこの音が半音で下降しているのか、というようなことがわかったりする。 昔からなじんでいた、CとかAmとかいうコードとは違う。 ギターという楽器は、ジャズができる前からあったのに、うまいことやるなあと思う。 コードは奥が深いのだ。 |
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