考えたこと2

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野球の将来
少子高齢化の影響を受けるのは、社会のすべての分野。
スポーツとて、例外ではない。

何度か書いたが、野球は苦しいだろうと思う。
サッカーに比べると、必要な道具が多いし、ハードルが高い。
世界的にもサッカーの方が人口が多いのは、そういうことだろう。

今は全国規模で高校野球の大会が行われているが、いろんなところでほころびが出てきているらしい。
しかし、プロのスカウトが全国を回って「日本に野球があって当たり前だと思う感覚を早く捨て去らないといけない」と書いているのにはビックリした。
そんな感じを持つほど、ひどくなっているのか、ということだ。

実際、2007年から2016年で、子どもの野球人口が66万人から49万人に26%減少したのに対して、サッカー人口は52万人から55万人に6%ほど増えている。
同時期に子どもの人口は、1738万人から1605万人に7%ほど減っているのにもかかわらずだ。
それほど、野球の減少は著しい。

ぼくらが小学校の頃は、野球しかなかった。
サッカーは体育の授業ではやったが、遊ぶのはたいがい野球だった。
三角ベースで空気の入ったやわらかいボールで、手打ちの野球をしたりした。
中学に入ると、部活の野球とサッカーは同じくらいだったか。
クラス対抗の野球大会はなかったが、サッカー大会はあったと思う。
それだけ、野球はハードルが高いスポーツだったのだろう。

それでも、プロ野球の全盛期だったし、アニメ「巨人の星」もやっていたし、スポーツのマンガというと、男子はほとんど野球だった(女子はバレーとか、テニスがあった)。
スポ根アニメ、というと圧倒的に野球だったなあ。
その頃に野球をやった人たちが、今は少年野球の指導などをやっている。
実はそれが問題だったりする、という事を書いているサイトもあった。

子どもに野球をやらせようとして、少年野球チームに入れると、野球を楽しむ前に年配のコーチが厳しい指導をしてしまう、というのだ。
野球をやろうと思って入っても、ちゃんと整列をするところから始まる。
それができないと、バットもボールも握れない。

一方サッカーは、動物の着ぐるみを着たコーチが子どものチームに入り、ドリブルを教えたりするらしい。
サッカーは後発だったから、どうやって子どもたちに興味を持ってもらうかという事を試行錯誤してきたらしい。
その差は大きい。

「巨人の星」などのスポーツ根性もののアニメを見てきた指導者が、子どもは「野球をやりたくて当たり前」と思っていることが、逆に子どものやる気をなくしている。
礼儀作法などは後でいいのに、そこから入ろうとする。
まさに昭和の価値観だろう。
それもあって、野球は衰退しているということらしい。

少年野球の試合では、大人の罵声ばかり聞こえる、とも書いてあった。
スポーツは楽しむものではなく、その人を鍛えるもの、という価値観なんだろう。
若い野球の指導者は、年配の指導者がやり方を変えない、とぼやいているらしい。
これではダメだろうなあ。

子どもを怒鳴り散らしている指導者ばかりでは、やりたい子どもが増えるわけがない。
勝負事は勝たないと意味がないと思っているんだろう。
それではダメだ。

少子化ではないとはいえ、アメリカでは野球はまだまだ盛んだ。
バスケットボールやホッケー、アメリカンフットボールなどいろいろスポーツはあるが、やっぱり野球はアメリカの国技という感じがある。

たしかに、アメリカの少年野球の小説など、読むと「いいなあ」と思わされる。
少年野球でも投球制限もあるし、肩を守って楽しむという感じがある。
もちろん、勝ち負けも大事だし、それにこだわるのも必要なのだが、それだけではない。
まず、楽しむところからやらないと…。

そういうわけで、野球が衰退している。
でも、そういう事を声高に言っているサイトもある。
今からでも遅くない。
早く指導者の価値観を変えないとダメだ。

個人的には、サッカーよりも野球が好きだ。
子どものころからの刷り込みもある。
だから、高野連をはじめとする野球連盟がちゃんと現状分析して、取り組みを変えないといけない。

野球を潰しているのは、野球関係者なのかもしれないぞ。

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