考えたこと2

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かがりさん2
「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」をテレビでやっていた。
録画して見たが、いしだあゆみ演じるマドンナの「かがりさん」は切ない。
5年ほど前にも書いたが、もう一度書く。

この「あじさいの恋」は「男はつらいよ」のシリーズで、一番悲しいストーリーだと思う。
かがりさんというマドンナが、いかにも薄幸の女性らしい。
いつもは、柴又のとらやでマドンナと一家の談笑シーンがあるのだが、今回はない。
それを楽しみに見ていると、ちょっとがっかりする。

でも、悲しいのはそれだからではない。

かがりさんが東京に来て、友人と一緒にとらやに寄った時、寅にそっと手紙を渡す。
日曜日に鎌倉のあじさい寺で待っています、と書いてある。
寅はそこに行くのだが、おいの満男を連れて行く。
いつもの寅とは違うことに、かがりさんは気がつき、「話したいことがたくさんあったのに、話せない」と寅に伝えて別れる。
旅先の寅は、家に帰った時の寅とは違うのだ。
「いつもの寅さんじゃないから…」

そして、東京駅から、さくらに電話をかけて「私は寅さんにとっても失礼なことをしてしまった」と話すシーン。
新幹線の発車のベルが鳴り、かがりさんは去っていく。

これがいつものフラれる寅次郎とは違っている。

寅次郎の失恋は、ある意味マドンナの失恋である場合もあるのだが、かがりさんのケースは何とも言えない悲しさがある。

何でと聞かれても、わからない。

見るしかないのだ。

語彙と感性の不足を嘆きつつ…。



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