![]() |
2017.10.24 Tuesday
年金アンケート
ニフティが年金に関するアンケートをやっていた。
興味深いのは、「現在の公的年金に対して不満や不安はありますか?」という質問。 これに関するまとめは、「不満や不安が大いにある」と「不満や不安が少しある」を合わせた【不満あり】の割合は87.3%、「不満や不安はほとんどない」と「不満や不安はまったくない」を合わせた【不満なし】の割合は7.8%と、圧倒的に【不満あり】が多い結果ということだ。 50代以下と60代を比べているが、それでみると50代のほうが不満が大きいという結果。 若いほうが不満が大きいというのは、今の年金のシステムからすれば当然だ。 男性よりも女性の方が長生きだからか、不安も大きいのだろう。 男女別では女性の方が不満度が高いという結果。 そこには対象者のコメントも記載されており、それを見るといろいろ考えさせられる。 既婚の女性のコメント。 年金だけでは食べてはいけない現実はわかっているし、高齢者が増えるから仕方ないとも思う。それでも、納めた金額以上を長く生きれば貰うわけだし、子供たちのことを考えたら、不満ばかりを言っていられないとも思う。貰える分にどうプラスしていくか、生活を見直すことも必要だと思うというもの。 これが大方のまともな意見だと思う。 年金の運用で株を大量に買っているということにも文句があった。 たしかに、年金の運用先は気にかかる。 年金基金が株を高くするのに利用されているという気もするし…。 諦めて、死ぬまで働きたいという人もいる。 今の仕組みでは無理だということだ。 でも、無理だとわかっていてやってきた旧社会保険庁に対する文句もある。 グリーンピアなどの無駄遣いは、結局誰も責任を取っていないという声もあった。 一定額の資産がある高齢者は支給対象外にする、という声もある。 実際、そうなるだろうと思う。 そのためにはマイナンバーでちゃんとフローだけでなくストックも把握しないといけない。 今現実に毎月貯金が減っていくという年金受給者もいた。 70歳の男性だ。 このままだと、わざと犯罪を犯して、寝る場所と食事が保証される刑務所に行く老人が増える、という57歳の男性もいた。 なるほど。 生活保護等の抜け道を言う人もいた。 国民年季が毎月6万円なのに、生活保護を受けている人は12万円支給とのこと。 61歳の既婚女性。 国は国民が100歳くらいまで元気に働けると思っているのではないか、という女性もいた。 100歳は無理としても、70歳以上まで働けば、年金もだいぶ楽になるだろう。 働き手も減ることだし。 年金からの税金が多いと言う人もいた。 235000円の年金に介護保険19700円、市県民税15000円が取られるとのこと。 66歳の男性だ。 元々がねずみ講みたいなシステムだから、期待しても無駄という意見もある。 55歳の男性だ。 子供たちに申し訳ないから、子孫のためにも賦課方式から積立方式に変更してほしいという人もいる。 将来の年金負担を若者に押しつけているという意見も。 長生きすることが苦痛になりそう、という79歳の男性もいた。 老人が医療を受けすぎだ、という意見もある。 こんな状態なら、政治家を信用する気にはならない、という人もいた。 その通りだ。 今回の選挙でも、どの政党も破綻している社会保障の事を口にしない。 これが今の日本の一番の問題だというのになあ。 |
![]() |