考えたこと2

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統計リテラシー
毎年6月と10月は大学生の就職支援をしている人にとって、マスコミに腹を立てたくなる時期。
6月は来年度の就活がスタートするということで、次年度の学生向けのサイトがオープンする。
そのために、4回生の就活はほぼ終了というような報道がある。
マスコミと就職ナビの会社は何らかの関係で結びついているからだ。

10月は内定式で、次年度の学生の就活が本格化する時期。
そこで、まだ決まっていない学生がだいぶいるのに、高めの内定率が報じられる。
それでやる気をなくす学生のことなど考えない。
いつもマスコミは弱者の味方、というわけではないのだ。
自らの儲けのためには、ウソとわかっている報道でも平気でやる。

今年もリクルートキャリアの数字が報道された。
2918年卒の学生の内定率は88.4%だという。
この調査の母集団は就職ナビサイトに登録しているモニター学生4882人。
インターネットで聞いて、1381人から返答があったとのこと。
就職活動に関して積極的な学生だと考えていいだろう。
この調査結果は統計的に正しいと思われる重み付けをしたとのこと。

いくら重み付けをしても、もともとの集団が偏っていたら、正しい結果にならないのは当然のこと。
マスコミはそこもちゃんと報道してほしい。

このニュースを見て、もうダメだと思って活動をやめる学生もいるのだ。
そういう影響も考えて、正確な報道をしてほしい。

実際、マスコミの担当者がそれらの事実をわかってやっているのか、それともわからずにやっているのか…。

毎年、腹が立つ。

編集者には統計リテラシーが本当に必要だ。


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