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2017.09.30 Saturday
エビデンス
日本はデーターを軽視して、第二次大戦に負けた。「精神論」というやつだ。
一方、アメリカはデーターを重視して勝った。 戦術を分析し、暗号を解読し、ロジスティクスを重視し、科学の力で勝ったと言ってもいい。 その反省ができていないのだろう。 医療費がどれだけかかるか、ということがアメリカで調査されていて、その原因のもっとも大きなものは、「高度技術の開発」だという。 抗がん剤の「オプジーボ」もそうだし、手術用のロボットなどもそれにあたる。 開発費を取り返そうと思えば、高額にならざるを得ない。 日本の場合は高齢化が大きな要因だと言われているが、そういうエビデンス(科学的根拠)に基づいて議論する、という風土がない。 みんな「感じ」で発言する。 それが時には世論をミスリードする。 教育だってそうだ。 今の学力がどんな状況にあるのか、それを改善する方法にどんなものがあるのか、その効果はどの程度かなど、実際にやってみて、そのエビデンスをもとに議論するのがアメリカ流。 みんながみんなそうだとは言わないが、肝心なところでは科学的根拠が重視される。 特に国がお金を使ってやるとなると、そういう調査をしないと納得されない。 厚労省も、文科省も、アメリカにそういう結果があるのに、日本でエビデンスを調査しない。 そこに役所の既得権や、天下りのルートがあるからだ。 実際、そういうところを規制緩和しないと、いつまでたってもよくならない。 学者たちだって、同じ穴のムジナだろう。 ごく少数の学者しか声を大にして言わない。 その風土が敗戦を生んだのに、ちっとも反省されていない。 なんでだろう…。 |
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