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2017.09.26 Tuesday
宗教の時代
こないだ、仕事先で話をしていたら、40代の人が68歳で死ぬ予定だと言った。
まだ20年以上あるから、そんなことが言えるんだろう。 でも、ぼくは「それは難しいと思う」と答えた。 平均寿命は80歳を超えているし、医療もどんどん進む。 よほど何かないと、68歳では死ねない。 それはわかっているんだが、もうあまり生きたくないという返事が返ってきた。 もちろん冗談だが、全くそう思っていなければ、そんなことは言わない。 いつ死ぬか、ということは、いつまで生きるかということと同じだ。 あと20年生きたら十分、という思いが今はあるのだろう。 生きていればお金もいる。 年金をもらい、医療費を使い、介護も必要になる時が来る。 何も生産活動をしなくても、生きなければならない。 詳しいことは考えてないとしても、そういう思いがある。 人口ピラミッドが逆三角形になっている。 今の40代の世代は、もう年金のシステムが持たないから、そんなにもらえない。 年金は積立をしているのではなく、今いる高齢者の費用を払っているのだ。 でも、根本的な解決策はない。 政治家はみんな臭いものには蓋をして本当のことを言わない。 役所は今のやり方をできるだけ引っ張ろうとしている。 利権があるから、それを簡単には手放さない。 だから、規制緩和が必要なのだろう。 40代というと、昔で言うと働き盛り。 その人が、あと20年ほどで死にたいと言う。 将来に対する漠然とした不安が、長生きをしたいという気持ちに勝つ。 それに対して、ぼくはいいアドバイスを思いつかない。 クレージーキャッツが「そのうちなんとかなるだろう」と歌えたのは、いい時代だったからだ。 これを救うのは宗教かもしれないなあ。 |
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