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2017.09.07 Thursday
認知症とロボット
認知症がなかなか対策出来ないのは、本人も知らない間に病状がゆっくり進むことが原因だと言われている。
完全に認知症になってからの状態は、ある程度解明されているが、なり始めの部分がわからない。 本人も気づかないし、周りも気づかないからだ。 何がきっかけで認知症になるのか、そこがはっきりしていないんだろう。 しかし、コミュニケーションロボットでそれが分かるかもしれないという。 ぼくは、年をとって家族が独立し、仕事を辞めてだんだんと社会との付き合いも薄れ、コミュニケーションの量が減ることそのものが、認知症にはよくないんだと思う。 年をとっても、何らかの社会活動をしている人や、会社の経営者などは元気だ(元気な人しか続けられないということもあるが)。 ペットを飼うのも、話し相手ができたり、運動をするきっかけになったりするので効果があるんだと思う。 コミュニケーションロボットは、その状態を把握することができる。 技術が進んで、ロボットが顔を見分けられるようになり、今までどんな会話をしたか記録できるようになった。 毎日、ロボットの方から誰かを認識して、声をかけることができる。 その反応を記録することもできる。 そこから、認知症の兆候を見つけることもできるようになるだろう。 急速に高齢化が進む日本。 高齢者のサンプルにはこと欠かない。 世界に先駆けて、認知症の対策ができれば、人類への貢献にもなる。 ぼくは、これは医学のテーマではあるけれど、社会学のテーマでもあると思う。 人間の社会的側面がなくなっていくと、認知症になる、という仮説だ。 卵が先か、ニワトリが先か、という議論ではあるが…。 そういう研究をしてくれないかなあ。 |
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