考えたこと2

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奇跡の教室
WOWOWでやっていた。
2014年のフランス映画。
問題児クラスの高校生たちが、第二次大戦時の虐殺について調べるコンクールを通じて、クラスをまとめるという物語。
出てくる俳優は全く知らない人ばかり。

29の民族がいるクラス。
ぱっとみても、アラブ系、アフリカ系の生徒が白人の中に混じっている。
日本では考えられない。
こういうことが日常的に起こっている国は、やっぱり強い。
平和ボケにはならないだろう。
フランスの個人主義と相まって、人と人は仲良くできない、という状態が当たり前。
宗教も違えば、風習も違う。
そういう人たちがどうやってわかり合うか、ということだ。
日本のように、わかり合うのが当たり前、という文化ではない。
逆に、分かり合えないのが当たり前の世界。
民族や宗教のぶつかり合いだ。
今の西欧諸国はそんな状態になっている。

そういう中で、教師はクラスをまとめようとして苦悶する。
強制収容所の歴史を知ったら、うるさかったクラスも静かになる。
コンクールの発表に向けて、自主的にグループを作り、構成を考え、まとまっていく。
宗教や民族の違いを超えて、生の尊厳について考え始める。

そういう姿を見ると、「死」が大事なことがわかる。
人は「死」を考えることで、謙虚になる。
高齢化社会で、死は遠い遠いものになった。
学校で死について考えることなどない。
だから、生をも真剣に考えられなくなる。
そういう意味で、戦争の悲惨さは伝えられるべきなんだろう。
平和が大事だということよりも、生の尊厳を伝えるべきだ。

現代のヨーロッパの民族の問題と、彼らがそれを乗り越える努力をしていること、そして何より「生」や「死」を教えることの大事さがわかった。

いい映画だった。



| | 映画・舞台 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |

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