考えたこと2

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イギリスの強さ
ロンドン橋のテロリズムで、1枚の写真が悲しみの中に笑いを誘っているとのこと。
観光地ではビールの値段も高く、避難するために走っている群衆の中に、ビールのジョッキを持って逃げている人が写っていた。
その写真がネット上で広まり、その写真を見てイギリスの人たちが「笑い」で癒やされている、というニュースが出ていた。
確かに、バッグと飲みかけのビールを持って走っている姿は、何ともオカシイ。

なんとロンドン橋近辺では、1杯6ポンド(900円くらい)もするらしい。
それを聞くと、持って逃げたくなる気持ちもわかる。

この写真を見て、イギリスのコメディアンがこう言っていた。
「悲しみや怒りをやめるべきだ。それこそ、テロリストが狙っているものだから。笑って、お前たちは俺達の感情をかえることはできない、このビールを持って逃げる男を止めることはできないんだ。それが自然で健康的な反応だ。」
こういうユーモアの感覚はイギリス人にしみついているらしい。

第2次大戦でイギリスが孤立状態に陥ったとき、新聞の見出しに「ヨーロッパ大陸が孤立した」というような言葉が載った。
本当はイギリスが孤立して困っているのに、そういう見出しを出す。
困ったときにも、それを笑い飛ばす余裕がある。
日本人に欠けているものだろう。

こういう写真が出たら、日本では「それを報道すること自体が不真面目だ」という声が出る。
みんなが悲しんでいるのに、そんな写真を出すな、という風潮だ。

でも、ぼくはこういう写真が出て、笑っているイギリス人の方が強いと思う。

テロリズムは非日常の極致だ。
それに対抗するのは、その反対側の日常だろう。
日常の中にあるものは、笑いだ。

ユーモアこそ、テロに対抗する精神だと思う。


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