![]() |
2017.03.29 Wednesday
世の中は不平等
学校にいると、全ては公平に、平等にという考え方に染まる。
調べたら、2011年に一度記事を書いていた。 人は生まれながらにして平等だ、というのが今の考え。 基本的人権の一つになって、憲法でも「すべての国民は、個人として尊重される」と定められ、国民は平等にあつかわれることを保障されている。」とある。 法律上も、男女の上でも、政治上も平等を保証されている。 もちろん、結果の平等が保証されているわけではない。 「扱い」が平等になっているという意味だ。 何か特定の恣意的な理由で、扱いが変わることはない、ということだろう。 だから、世の中は不平等だ。 会社の中まで平等にはならない。だから、うまいことやれば、出世もできる。 情実もあるし、コネもある。ゴマすりもいるし、派閥もある。 それは当たり前だ。 だからといって、法律に違反したら捕まるし、お金を払えば罪が軽くなるということもない。 それが平等ということだ。 近代社会は、世の中が不平等であるからこそ、政治の上で平等に扱うことを保証した。 それが法治国家というものだと思う。 しかし、できるだけ機会は平等にというのが今の考えではある。 だからこそ、貧しい人も豊かな人も同等に教育が受けられるようにしている。 だから義務教育は大事なのだ。 世の中が不平等になる原因の一つは、教育制度が崩れることだろう。 お金の有無で教育に差がつくこと、これが一番の不平等になる。 明治維新以降の日本が成長を遂げてきたのも、公教育が充実していたからだ。 文科省という役所も、ぼちぼちこのことを真剣に考えたほうがいい。 以前知り合いの孫娘が中学の先生にわからないことを聞きに行って、そんなことは塾で聞けと言われた事を書いた。 先生の質の低下について、もっと考えるべきだ。 一時が万事という言葉もある。 学校で平等を教えるのはいいが、そのためにはもっと教育を頑張らないといけないのだ。 天下りなどしている場合ではないぞ。 |
![]() |