考えたこと2

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柘榴坂の仇討
2014年の松竹映画。
浅田次郎の短編を映画化したもの。
ケーブルテレビでやっていた。
井伊直弼を水戸藩士が暗殺したという、桜田門外の変にちなんだフィクションらしい。

中井貴一と阿部寛が江戸から明治になる時代の変わり目を生きる武士を演じる。
中井は井伊直弼に仕える武士。
阿部は井伊の討ち手だ。

井伊直弼という主君に忠義を尽くし、明治維新になってもまだ仇を討つために仇敵を探す。
13年間の歳月が過ぎていた。
車夫をやっている仇をついに見つけ、車に乗って2人が話す。
車の行先は桜田門外の変の近くの柘榴坂(ざくろざか)だ。

ぼくらは江戸時代と明治時代は、はっきりと分かれていると思っている。
1868年という年号で、それ以降は明治、それより前は江戸時代。
でも、実際はそうではない。
明治になっても髷を結って、武士を捨てきれず、両刀を差した人もいたはず。
散切り頭の明治政府の役人が「武士はもう古い」と言われ、武士だった人たちが名乗り出て、主人公をかばう場面がある。
そのあたりの世相が、よくわかる映画だ。

この映画、時代は変わっても、守らないといけないものがある、ということが言いたかったのだろうか。
それとも、滅んでいくものの美学を伝えたかったのか。

日本文化の奥底には武士の文化も入っていると思う。
それが良かれ悪しかれ伝統というものだ。

そういうものを思い出す映画だった。

| | 映画・舞台 | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0) |

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