考えたこと2

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Post-truth
このPost-truthという言葉が、オックスフォード大学出版局の辞典部門が毎年発表している流行語大賞に選ばれた。
直訳すると、「真実の後」ということになる。
Postはポストモダンなどのポストと同じ。〜の後という意味だ。

で、実際の意味はと言うと、オックスフォードの辞書によると、「客観的な事実が重視されず、感情的な訴えが政治的に影響を与える状況のこと」となっているらしい。

これは、トランプ大統領がやっている、ツイッターなどのSNSによって生まれたものだと思う。
何やかや言っても、テレビや新聞といったマスコミには編集する人たちがいる。
本も同じことだ。
個人が感情に任せて言うことなどマスコミには載らなかった。
やっぱり明らかな事実は認めた上で、議論を進めていく。

しかし、ネットの発達で、みんなの感情的な発言が重みを持つようになった。
いくら従来のマスコミが事実に基づく報道をしても、SNSの拡散力に勝てない。
影響力のある人が何を間違ったことを言えば、それが一瞬で何十万にも広がり、そこからまたどんどん拡散する。
ツイッターもフェイスブックも同じような仕組みで、情報が広がっていく。
それがたとえ間違っていたとしても、チェックは入らない。

現に、モスクワでは何気なくフェイクニュースを拡散する部隊があるという。
そんなことをやっている国は、他にもたくさんあるだろう。
そういうふうにして、政治が決まっていく時代になった。

名コラムニストの山本夏彦が、ワープロは単に便利になるだけだが、インターネットは世界を変える、というような事を書いていたと思う。
あれから十数年。
ホントにインターネットは世界を変え始めた。

産業や生活を変えるだけではない。
政治を変えるような道具になった。

このへんで、リアルな世界のことをもう一度よく見直したほうがいいと思う。

まあ、このぼくの書いていることだって、大したものではないが、昔ならそんな簡単に公表できるものではない。
インターネットというインフラがあって、初めてできるものだ。

恐ろしいといえば、恐ろしいことだ。

それがPost-truthということだろう。




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