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2017.03.06 Monday
物語が必要?
前にバービーの事を書いたが、日本にはリカちゃんがいる。
人形のことだ。 リカちゃんは今年で生誕50年らしい。 ぼくが10歳の時に発売された。 リカちゃんは白樺学園に通う11歳の小学5年生。デザイナーの母とフランス人の指揮者を父に持つハーフの女の子となっている。 ハーフの女の子というのは、やはり半分は日本人でないと売りにくい、という事情があったんだろう。 当時は外人といえば西洋人。 中でもフランスは憧れの地だった。 だからハーフにしたんだろう。 しかし、見たところ8等身くらいあって、だいぶフランス寄りのハーフだが…。 リカちゃんは2000年の沖縄サミットでは30歳の外交官になって、各国代表に配られたらしい。 今やSNSで発信して、企業のキャンペーンで活躍する。 2015年にはオトナのリカちゃんも登場した。 少子高齢化に対応しているんだろう。 リカちゃんのおばあちゃんも発売されている。 今やクールジャパンの一つになった。 これだけ長い間売り続けるためには、物語が必要だ。 「人形」というシンプルな製品だからこそ、いろんな形がとれるんだろう。 ロングセラーにはそれなりの理由がある。 リカちゃんハウスというのもあった。 今でもお城やドレスルームという定番から、ミスタードーナツやくら寿司という子どもが好きそうなショップもある。 時代時代を表しているんだろう。 現在のホームページでは、友だちの人形もたくさんある。 エミリー、ビッキー、マリア、アリスという外国人やハーフと、みゆ、ひな、つばさ、さくらという日本人、さらに、人形を見たら女の子みたいな「はると」というスポーツ万能の向かいのお兄さんもいる。 ミキ、マキという双子の妹の人形もあった。 ほとんど売れないキャラクターもあるだろう。 それでも、物語を広げていくのに必要なのだと思う。 まだまだリカちゃんは生き続ける。 今や親、子、孫の代で遊んだ人たちがいる。 男の子の場合、何なんだろうなあ。 |
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