考えたこと2

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大学の先生
大学教員の世界にも世代間格差が!」という記事を読んだ。

ノーベル賞をもらった大隅博士が「最近、大学で研究評価がとても厳しくなっているが、特に若者にとって厳しくなっています。大学に任期制が導入されてから、若い人は数年で成果を出さないといけないという、圧迫感があります」ということを訴え、その上で基礎研究の重要性を説いているということだ。

大隅博士のような人とは違い、ぼくはどちらかというと底辺に近い文系の単科大学にいたが、そこから見た景色とはだいぶ違う。

税金を投入して研究するのだから、もちろん納税者に対して説明責任が生じる。
基礎研究だから説明できない、というのならそれはやめるべきだと思う。
せめて、やっている本人は、この研究が完成した暁にはこういうことが可能になるとか、こういう可能性があるとか、そういうことを考えているはずだ。
それを熱く語ることができないのなら、そんなものはやめたほうがいい。
少なくとも、文系の研究に関してはそう思う。

若い人が厳しい、というのは年寄りが居座っているからだ。
大学にいた時、若い先生でいい先生はたくさんいた。
教育熱心で、調べてみると論文も出しており、評判もいい。
学校としてはそういう先生を雇いたいのだが、年寄りの先生が居座っていて、雇えない。
だから、頑張っても任期制教員みたいな形になる。
本当に見込みのある先生は、上の人が認めて雇うべきだと思う。
ちゃんと学部長や学科長が教員採用に対して責任を持ち、こういう教育ができて、こういう研究分野を広げていく、というようなビジョンを持って採用をすればいい。
何でも委員会でやっていては、それこそ「なんでもいいんかい」になってしまう。
大学のガバナンスが言われているが、ホントにそれが欠けている。

前にも書いたが、学生からベストティーチャーに選ばれるような人が非常勤で来ていても、そんな人は雇わない。
自分より能力の高い人を雇うのが恐いのか、と思ってしまう。
そのためには、もっと教員の流動性を上げないといけない。
失業保険も出るのだから、大学の先生も肩たたきをやるべきだとさえ思う。

ある意味、競争状態にならないと、年寄りの先生はどんどん手抜きになるし、若い先生は雇えない。
そういうことも記事には書いてはあるが、もっと前面に出していくべきだ。
投入する税金には限りがあるし、有効利用を考えないといけないのは火を見るより明らかだ。

大隅先生の回りにはそんな悪い人はいないかもしれないが…。

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