考えたこと2

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履修履歴面接
就活の新しい動きとして、履修履歴面接というものがある。
これは大学成績センターという株式会社が数年前から推進しているもの。
徐々に意図を理解して実際にやるところが増えてきている。

それは何故か?
平たく言うと、今の就活の面接は「自分の得意なことや、やりたいこと」を問う。
それを自分で理解するのに時間をつかって自己分析などということをしている。
しかし、仕事は自分のやりたいことばかりではない。
苦手だがやらなければならないことも当然含まれる。
どちらかというと、新人の時はそういう仕事が大半だろう。
だから、今の面接では片手落ちだ、ということだ。

その点、大学での勉強の履歴というのは単位を取るためにどうしてきたかという記録であり、苦手な必修科目もあったかもしれないし、どういう目的で基礎科目などを選択したかというような質問の宝庫だということだ。
面接の時間を数分割いて、この履修履歴に基づく質問をすることで、得意なことだけではなく長期の目的意識や「やるべきこと」にどう取り組んだかということもわかる。

ぼくが大学で勤務している時に、これはいい、と思ったのは大学にとってもメリットがある、ということだ。
今の就活では主に課外活動とかの体験から、行動特性を探る質問をしていく。
だから、出口を考える学生は課外活動などに力を入れる。
必然的に、授業は二の次だ。
それがわかっているから、教員も手を抜き始める。
一部の教員は就活の学生にはゼミに来なくていいとか言い始める。

履修履歴面接が一般的になれば、そういうことがなくなる。
就職を考えて、授業を選択し、いい成績を修めるべく勉強するようになるからだ、という。
大学の就職担当にとっては、いいことづくめだ。
悪魔のサイクルを天使のサイクルに変えることができる。
就職担当者にとっては福音と言ってもいい。

数年前から大学成績センターが宣伝しているが、なかなか広まらない。
一部の上場企業が採用しているくらいで、普通の面接ではあまり勉強のことは聞かれない。
相変わらず、自分はどんなことを頑張ったかという質問が就活の場では問われる。

ぼくは大学成績センターの考えていることは正解だと思う。
しかし、なぜそれが企業に広がらないのか。

ひょっとしたら、今の人事担当者は本気で職種別採用を目指していて、やりたいことをやらそうと思っているのか。
年功序列・終身雇用はもう終わっているのだろうか。

それはそれでいいことだと思うが…。

それなら、新人は3年以内に3割も辞めたりしないはずだ。

どうなっているんだろう…。

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