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2017.01.25 Wednesday
トラベラーズチェック
知らなかったが、いつの間にかトラベラーズチェックというものがなくなっていた。
ぼくが会社の出張で、初めて海外に行ったときには持って行った。 現地の銀行で、現地通貨に変えてもらった覚えがある。 あれは1980年代だった。 留学のサイトによると、2014年の3月に、最後まで残っていたアメリカン・エクスプレスのトラベラーズチェックが廃止されたとのこと。 もう時代はクレジットカードの時代になっている。 そういえば、ぼくが会社をやめた2004年当時でも、海外出張はカードだけで行くという状況だった。 レートを気にしないのなら、欧米なら現地通貨を持たずに行くような状況だったと思う。 そう思うと、海外旅行の敷居はずいぶん下がった。 少なくとも、お金の面では普通の国に行くときでも、ほとんど気にしなくてよくなったと思う。 昔はそれこそ日本円をトラベラーズチェックに換えて、それをまた現地で現金に換えるというようなことをしていた。 ことほどさように、80年代の海外出張は大変だった。 だからこそ、出張する人を部署総出で空港に見送りに行ったり、出迎えに行ったりした。 今なら考えられない。 たしかに、グローバル化は進んだと実感する。 海外は近い所になり、どんどん日本のものが売れた。 そして、貿易摩擦を緩和するためや、安い労働力を求めて多くの製造業が出ていった。 ぼくのサラリーマン時代は、そのグローバル化がダイナミックに動いていた時代だった。 勤めていた会社は自動車関係だったから、本当にその動きの中で仕事をした。 80年代といえば、日本の自動車産業がアメリカに工場を作り出した時期。 それこそ、ある時期は日本語よりも英語をたくさん書いていた。 夜中まで会社に残って、アメリカのスタッフと電話会議をしたこともある。 90年代に入ると、それらがどんどん本格化していった。 英語で東海岸、西海岸でプレゼンをして回るというようなこともやった。 あれは震災の時だったなあ。 本当に忙しかった。 あんな風に働くなど、もうできないだろう。 コンプライアンスなどという言葉がなかった頃だ。 それでも、今思いだすと、楽しかったと思う。 嫌なことは忘れてしまう。 トラベラーズチェックでそんなことを思い出した。 |
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