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2017.01.12 Thursday
ロシアのサイバー攻撃
アメリカでは、ロシアのサイバー攻撃についていろいろと取り沙汰されている。
実際にどの程度のハッキングや暴露があったのか、どの程度のウソの噂が流されたのかなど、ぼくらにはよくわからない。 でも、それはあったんだろうと思う。 日経の記事にもあったが、いろんなサイトに書き込むことによって、噂を操作し知らぬ間に空気を醸成することはできる。 ロシアのサンクトペテルブルグにネット世論を操作する拠点があるとのこと。 記事によると、その拠点ではこんなことが行われたらしい。 「 元従業員3人が証言する。ここは1日24時間365日、ネット上で情報工作をする「会社」だ。300〜400人の従業員が業務ごとに部署に分かれ、メディアにコメント投稿、フェイスブックなど交流サイト(SNS)には偽情報を拡散し、架空の人物になりすましてブログも展開する。政治風刺画を手掛けるデザイン部や映像制作部もあるという。 マラトさん(41)は求人広告を見て面接を受け、月給4万ルーブル(約7万6000円)で2014年末から数カ月同社で働いた。配属されたのはロシアのメディアのサイトにコメントを書き込む部署。毎朝、カバーすべきトピックが与えられ、「我々の視点」を書くよう指示される。30〜40のIDを使い分け、1日200のコメントを投稿することをノルマとして求められた。」 専門知識など不要だ。 英語ができれば、コメント投稿やフェイスブックに偽情報を拡散できる。 エライ時代になったものだ。 インターネットでは、だれでも世界に向かって発信できる。 昔のように新聞や雑誌なら、こんなことはできない。 英語は世界公用語みたいになっているから、学ぶ人も多い。 だから、情報の拡散も容易だ。 政治と関係ないサイトやブログでさり気なく印象操作をする手法もあるとのこと。 「 ブログでは美女を装う手法が多用されているという。ネットなどから盗用した美女の写真を掲載して関心を引き、たわいのない話に政治的なコメントを混ぜる。「怖い映画がある。みんな死んでしまうの。アメリカも滅んだ。あの国はどのみち滅ぶ運命だけどね」。この手法は「ビキニ・トロール」と呼ばれる。」 こういうのは、何気なく読んでしまうだろうから、デマを意識しない。 たくみな戦術だと思う。 これからの戦争は、きっと戦う前に勝負が決まるのだと思う。 孫氏の兵法の「戦わずして降す」というやつだ。 インターネットの発達によってネットの世界では国境がなくなり、情報戦はやりやすくなった。 この瞬間にも日本も攻撃されているかもしれないぞ。 |
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