![]() |
2016.12.27 Tuesday
人生の目標
人生に目標があるのだろうか。
それは生まれた時からあるものではない。 生まれたときには考えることもできないし、身の回りに反応するのみだから、目標など考えられない。 だいたい、目標という言葉を知るのに十数年はかかる。 人生の最初の十数年は、残りの人生を社会で生きるための勉強だ。 そういうふうに人間は社会を作ってきた。 人生という言葉も、わかるためには十数年かかる。 ティーンエージャーのややこしい時期あたりにそういう事を考える。 自分はどういう人間か、どうやって生きていきたいのか。 多くの人は最初の夢をここで挫折する。 アイドルになりたいとか、野球選手になりたいとか、そういうヤツだ。 そして、現実を見て自分の像を修正する。 それでも、人生の目標などは考えない。 漠然と、まだまだ生きると思っているからだ。 年寄りを見て、ああなるのにはまだまだ無限の時間があると思う。 無限と書いたのは、そういう意識すらしないということだ。 そこからは仕事と家庭で忙しい。 生きるのに必死だ。 目先のことをさばいているうちに、時間が経つ。 気がついたら中高年と呼ばれている。 順調にいけば、この頃には仕事も家庭もだいたい先が見える。 そして過去を振り返る。 過ぎてきた時間を思い返してみる。 その時に、初めて人生の目標という言葉に行き当たったりする。 それを明確に意識して生きてきた人もいるだろうが、少数派だろう。 自分はいったい何のために生きてきたのだろうとか考える。 若い頃の夢を思い出して、懐かしむ。 こういうことを考えだしたら、人生の目標など考えないほうがいい。 結論はこれでいいのかな…。 |
![]() |