考えたこと2

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教育困難校
東洋経済のページに「教育困難校」の記事があった。

ぼくは教育困難校という言葉を知らなかったが、それは読んで字のごとく「さまざまな背景や問題を抱えた子どもが集まり、教育活動が成立しない高校」のことだ。
筆者は高校受験こそ人生前半の最大の分岐点であり、「高校という学校段階は、子どものもつ学力、家庭環境等の「格差」が改善される場ではなく、加速される場になってしまっているというのが現実」だと説明する。

記事にはいかに教育困難校が大変なところか、ということが書かれている。
読むと、本当に大変だと思う。
この記事の最後はこうある。

『「教育困難校」の生徒たちは、周囲から「クズ高校」「モンキー高校」と軽蔑され、ただでさえ低い自己肯定観を高校3年間で、完膚なきまでに傷つけられてしまう。将来の夢も狭められ、ほとんどの生徒は貧困層予備軍として社会に出ることになる。在校中の中退率も高く、消息がわからない卒業生も少なくない。せっかく正社員で就職できても、社会人として必要なさまざまな能力が身についていないので、短期間に辞めてしまう例も多い。
だが、忘れてならないことは、彼らは家庭環境や、学校の教育環境、さらには周囲に気付かれなかった病気や障害などの理由で「教育困難校」に入るしかなかったという点だ。そんな彼らをこのまま打ち捨てておいてよいのか。それは、そこに通う生徒にとっても、日本社会にとっても大きなマイナスにならないか。そこを考える出発点として、「教育困難校」の実態について、今後、多方面から述べていきたいと思う。』

教育困難校の生徒や先生は本当に大変だと思う。

しかし、それを何とかしようと思うと、小中学校の状況を変えないとどうしようもない。
高校に上がってきた時には何ともならない状態だからだ。
元から絶たなければ、修復はできない。

繰り返すが、高校に入ってきた生徒たちを何とかする事は必要だし、大事なことだと思う。
でも、究極の対策は小中学校の教育体制を変え、入学してくる生徒たちを変えるしかない。
対処療法は必要だが、いつまでもそれを続けているわけにはいかない。
やはり大きな問題は義務教育なのだ。

もちろん家庭にも問題はある。
景気も悪い。
高齢者が増え、若い人たちに金が回らない。
しかし、それは当分変わらない。

早くなんとかしないといけないのは、義務教育のシステムだ。

そういうことを考えることこそ、教育関係者の仕事だろう。
若人たちが潰れていくのを見るのは辛い。

プログラミングを教えるのも大事だし、英語を教えるのも大事なんだろう。
しかし、なぜ教育困難校に行くような高校生が出てくるのか。
それをどうやったら減らせるのか。
そういうことこそ、考えなければならない問題だろう。

何でそういうことができないのか…。

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