![]() |
2016.10.10 Monday
ロング・トレイル
ロバート・レッドフォード主演の映画。
ニック・ノルティが助演でいい味を出している。 1936年生まれのロバート・レッドフォードはもう80歳になる。 若い頃の面影はもうない。 「明日に向かって撃て」でサンダンス・キッドの役をしたのが1969年。 ぼくがそれを見たのは、3本立ての映画館で、封切りから1,2年後だった。 その後何本か主演作を見たが、今回は本当に年をとったと思った。 そういうオジンの映画だから、それでいいのだが…。 役柄は年老いた旅行作家。 もう引退と思っていたが、アパラチア山脈の縦断であるアパラチアン・トレイルを思い立つ。 全体の距離は3500キロ。 妻は一人で行くのはダメだという。 電話をかけまくったが、友人は誰も行かない。 みんなに断られた時に、電話をかけていない友人から電話があり、オレと一緒に行こうという。 若い頃一緒に旅したことはあったが、かなり年をとっており、無理かと思っていたが二人で行くことになる。 そして、山道を歩き始める…、というストーリー。 さすがに、3500キロのトレイルだから、途中町にも泊まる。 アメリカは広い。 毎年2000人ほどが挑戦し、成功するのは10%程度らしい。 この2人もいろいろなトラブルに見舞われ、それを乗り越えていくのだが…。 こういうロードムービー(旅の物語)はいい。 友人役のニック・ノルティはまだ75歳だが、ちょっと太っていて、顔のしわは少ないが、レッドフォードよりは歩くのがしんどそうだ。 本当に山道を歩いているのだが、見ていて心配になる。 人生という旅は、いくつになっても続くという希望が持てる。 最後に主人公がワープロを前に、"A Walk in the Woods"と打つ。 ずっとこの旅の本は書かないと言っていたが、きっと思うところがあったんだろう。 そういう映画。 あの二枚目のレッドフォードも年をとる。 年を取ってもスタイルを維持しているし、元気だ。 でも、80歳。 老いということについて考えさせられる映画だった。 |
![]() |