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2016.09.25 Sunday
有識者会議
有識者会議というのはコトバンクによると、「各界を代表する学識経験者や実務経験者などで構成される会議。主として国・地方自治体などの諮問機関として設置される。経済界・学界・関連団体・文化人・マスコミなど多様な分野を代表する識者が選ばれ、幅広い観点から議題について検討する。」という定義。
この9月に文科省は「国立教員養成大学・学部、大学院、附属学校の改革に関する有識者会議」というのを設置した。 13日に初会合を開いたとのこと。 ちょっと気になって会議のメンバーを見てみた。 こういうのも調べたら官庁のページですぐに検索で出てくる。 グーグルに感謝。 結果は、中学校長1名、高専関係1名、教育大・教育関係者9名、その他の大学関係者2名、新聞社1名、市長1名という感じ。 その他の大学関係者も調べてみると、教育学関係者だった。 結局新聞社の1名と市長(この人は企業出身)の1名だけが教育関係以外。 構成員15名のうち、13名が今の教育関係者だった。 今の教育の問題は外から見ないとわからないと思う。 教員養成大学というのは、小中高校の先生を養成するところ。 学校の問題は、先生の問題でもある。 今の学校に問題が多いのは誰もがわかっている。 それを改善するためには先生の改革をしないといけない。 それはさすがに文科省もわかっているのだろう。 だからこそ、教員養成大学の改革を考えたということだ。 しかし、教育関係者ばかりではたして改革ができるだろうか。 こと教育というのは国民全てが関係するものだ。 だから、教育をする側だけでなく、教育を受ける側や教育の結果(卒業生)を受け入れる側なども入らないと問題点が明らかにならないし、どこをどう変えるべきなのかすらわからないだろう。 それほど今の教育の問題は根が深い。 本当に有識者を集めるのなら、教育関係者は半分以下にして、それ以外の人たちを集めないとダメだ。 最初に方向を決めるための会議だからなおさらだ。 教育関係者はすべからく文科省の影響下にある。 それではダメだろう。 ずーっと長いこと問題だったことが変わらないのだから…。 |
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