考えたこと2

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664万円
先月の日経によると、2016年度末で国民一人あたりの借金は664万円になる見込みだという。
1980年に60万円、92年に144万円、2009年に470万円を順調?に増やしてきて、今年度末には664万円という予想。
毎年赤字国債を積み上げてきて、その残高が838兆円という。
実際には国と地方の借金を合わせると1000兆円になる。
今や日本は世界一の借金大国だ。
ギリシアやイタリアより赤字は大きい。
国民総生産の倍あるのだから、よくここまでためたものだ。

記事では、三菱UFJが国債市場特別参加者(プライマリー・ディーラー)の資格を返上すると申し入れた事を書いていた。
三菱UFJはメガバンクの中でも国債をたくさん持っている。
国債は日銀に売るのだが、お金を預けたら手数料をとられるという日銀のマイナス金利は経営上許されない。
だから、国債入札で一定の落札義務を負うプライマリー・ディーラーを辞めたいということだった。
銀行も預金者から何やかやと手数料を取っているのだから、マイナス金利は日銀がお金を預かる手数料と考えたらいいと思うのだが…。

日銀は国債を国から直接買うことはできない。
この理由は日本銀行のページに書いてある。

「中央銀行がいったん国債の引受けによって政府への資金供与を始めると、その国の政府の財政節度を失わせ、ひいては中央銀行通貨の増発に歯止めが掛からなくなり、悪性のインフレーションを引き起こすおそれがあるからです。そうなると、その国の通貨や経済運営そのものに対する国内外からの信頼も失われてしまいます。これは長い歴史から得られた貴重な経験であり、わが国だけでなく先進各国で中央銀行による国債引受けが制度的に禁止されているのもこのためです。」

日銀があからさまに国の借金をするのはイケナイということだ。
間接的にやっていれば同じことだと思う。
でもそこには一定の規律がないといけない。
そこで、三菱UFJは線引きをしたい、ということになる。

三菱UFJは今や国債保有額が28兆円になっているとのこと。
だから、もういいかげんにしてくれ、と言いたいんだろう。

記事は「未曽有の量に達した日本国債の消化を支えてきた財務省・日銀・銀行の「鉄のトライアングル」。結束は静かにほころび始めた。そのことに当事者たちも気づいているが、マイナス金利で機能不全の市場がすべてを覆い隠す。「三菱UFJがプライマリー・ディーラーから抜けても国債市場への影響はありません」。財務省幹部はそう説いて回る。気づかないふりはいつまで続くのか。」と締めくくられている。

最近の日経はだいぶ政府、日銀のやり方に批判的になってきた。
いいことだと思う。
自民党のやり方は昔のバラマキに戻ってきた。
こんなことを続けていては、ダメだ。
まだ余力があるうちに新しい産業を起こさないといけない。
ばらまくのなら、教育を無償にするとか、徹底的に規制を緩和するとか、そういう分野にしないと…。

箱モノや道路にお金をかけても、成長しない。
旧民主党の唯一いいと思ったキャッチフレーズは「コンクリートから人へ」だった。
実際にやったことはむちゃくちゃだったが、あのフレーズはまっとうだ。

人といえば、教育が第一。
そこだと思うのだが…。

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