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2016.08.29 Monday
入眠儀式2
ぼくが演芸に出会ったのは、小学校のころ。
昭和30年代はまだ土曜日の昼間に角座の中継をやっていた。 正月といえば、三が日で何度かは寄席中継をやっていたりした時代。 そんな中で、テレビが来たこともあり、よく中継を見ていた。 寝る時に聴き始めたのは深夜放送の延長だ。 寄席の放送を録音して寝るときに聴き始めた。 そして、落語のレコードがあるのを見つけ、それをテープに録ったりした。 中学時代、仁鶴が出てきて、めちゃくちゃ面白かった。 貧乏花見、池田の猪買い、七度狐、金の大黒など、毎日聞いていた。 高校に入ってもそれが続き、毎晩落語を聞いて寝るという習慣になった。 入試を受けに行った時も、落語のテープを持っていった。 中学、高校は主に仁鶴だったが、大学に入って枝雀や米朝も仲間入りした。 時にWヤングなども聞いたなあ。 会社に入ってからは漫才ブームがあって、聞くのがいとし・こいしやダイマル・ラケットになったりした。 その影響もあって、ウチの子供たちはいとし・こいしをよく聞いた。 おまわりさんのネタとか、湾岸戦争のネタとか、聞いて笑っていたなあ。 まだカセットテープの時代だった。 そして今はMP3プレーヤーになった。 Youtubeで漫才をパソコンで録音し、MP3プレーヤーに落として聞く。 昔のテープをMP3に変換し、それで枝雀や米朝の落語を聞くこともある。 機器は小さくなり、テープを持ち運ぶ必要もなくなった。 時代は進んで便利になった。 それでも、カセットテープの頃と聞くものはあまり変わらない。 みんな昭和の時代に活躍した落語家・漫才師だ。 一時は音楽を聞いたり、講演を聞いたりした時もあったが、結局は演芸に戻ってしまう。 おそらくもう一生変わらないだろう。 老後のために面白いものを録りだめしておかないといけないなあ。 |
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