考えたこと2

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学校の部活
6月17日に文科省から「学校現場における業務の適正化に向けて」という通知が小学校、中学校、高等学校に向けて出された。

これはOECDの調査などでも、日本の教員の労働時間が長いことに対して取った措置。
いいことだと思う。

今回の通知は、「この中で,とりわけ,部活動における休養日の設定の徹底をはじめとした運営の適正化や、勤務時間管理の適正化の必要性等を示している」とのこと。
この文書によると、政令指定都市を除く市町村教育委員会が主体で、所管の学校に対して必要な支援を行うことになっており、「各教育委員会における業務改善に関する取組について、適切な時期にフォローアップを行い、その推進を図ってまいります」と書いてある。
その上で、上部機関である都道府県、政令指定都市の教育委員会に対して「本件について十分な周知を図るとともに、必要な指導,助言又は援助をお願いします」とある。

これに関して大阪府のページには早速「文科省は中学高校の部活動で休養日を設けるよう各教育委員会に通知したが、教育の一環であることを勘案しなければならない難しい問題だと思う。」というような意見が寄せられている。

これに先立って、2014年に大阪市で「運動部部活を民間委託」という記事があったのを思い出す。
ぼくの学校では特に中学、高校時代、部活の指導というのが時間を取っていた。
あまり強くはなかったが、それでも土日は練習しているところもあったし、大会に出るとかいうことになると顧問や監督者の休みは潰れる。
放課後は7時前まで練習、朝も練習というところもあった。

この部活というのはどういう位置づけなんだろうか。
はたして部活は教育の一環なんだろうか。
それなら全員参加にしないといけなくなるが、そんなことはできないと思う。

海外の部活との比較をしているサイトをみると、こう書いてあった。

「日本以外では、スポーツは学校教育と別に行われるのが一般的である。しかし、日本では、運動部活動として、スポーツが学校教育に強く密接に結び付けられているのである。」

実際、学校によっては特定の部活ができる先生を採用するというようなこともやっていると聞く。
本末転倒である。
リオのオリンピックで金メダルを輩出した水泳、柔道などはどちらかというと学校外のクラブ等でやっているのではないか。
学校単位でやるというのは、指導の点でも、やっている生徒にとってもいいことばかりではない。
才能のある生徒を集め、良い指導者が指導すればもっとうまくなれる。

高校野球のように、学校の宣伝のためにその競技を強くするというようなことも行われている。
これも本末転倒だと思う。
今大会で創部3年目で出場した高校もあったが、何度も優勝した監督を招き、何人かは県外から選手をスカウトしている。
要は設備と指導者、いい選手を集めれば勝てる。
ある種ビジネスになっているのだ。
でも、そのビジネスを学校の部活という隠れ蓑で隠し、主催者は美談に仕立てている。
もう学校とは切り離して、クラブチーム等でやったらどうか。
その方がピッチャー投げ過ぎなどの弊害がなくなると思う。

今の中学、高校に染み付いた「部活」というものを見直し、出直したほうがいい。
本来の教育をもっとちゃんとやらないといけないと思う。

そのためには、今回の適正化を厳格にやってほしい。

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