考えたこと2

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自動運転レベル2
交通事故はクルマが起こすのだが、その言い方は正確ではない。
原因は、運転している人間のほうが圧倒的だろう。
シートベルトやエアバッグなど、乗っている人を守る仕組みはここ十数年で増えた。
でも、歩行者を守る仕組みはあまり増えていないのが事実。
そこをやろうとするのが、自動運転だと思う。
人間は間違いを犯すものという前提に立っている。
それは多くの場合正しいと思う。

目の代わりになるセンサーや、その情報を判断できるコンピューターの能力が上がり、そこに人工知能という「考える」ことができる仕組みができて、ようやく人間が運転するよりも安全に近づいてきた。
今や人間がクルマの運転を見張っていれば、安全に走ることができるようになってきた。
でも、複数のレーダーやカメラを積んでいくと、コストが上がる。
これを安く実現するのがいつになるか、というのが今の課題だろう。

でも、これをカメラ一つの情報でできる、というのが日産。
この夏に出すセレナにこの技術を搭載するという。
単一車線でステアリング、アクセル、ブレーキを制御するという。自動運転レベル2だ。
今のぼくのクルマでも、高速道路ではほぼできているが、それを一般道にまで拡大したということだ。
だから、歩行者の飛び出しとか、信号の判断、路側の自転車などへの対応が入る。
実用上、ここまで自動になったらもういいのではないか、と思えるレベルだろう。
VWのゴルフもその機能を持っていたはず。

搭載するのをカメラ1台におさえ、コストを下げた。
イスラエルの画像認識用のチップを搭載するらしい。
工夫されているのは、自動運転をどういう時に解除して人間に任せるか、というところ。
逆光や濃霧の時や、雨が降ってきてワイパーをONにしたら自動的に解除される。
さらに、人間がハンドルに手を添えていないといけないらしい。
このへんはホンダと同じだ。
一番便利なのは渋滞の時だろうが、クルマが停止して何秒か経つと解除されるとのこと。
まあ、勝手に動いたら困るからなあ。

スバルもアイサイトの次のバージョンアップで同様のものになるらしい。
おそらく、どのメーカーも同じようなシステムを搭載していくのだろう。
問題はシステムの信頼性と安定性、そしてコストだと思う。
だから、日産はカメラ一つでの動作にこだわった。

こうなると、クルマという商品のキーデバイスは車の「目」にあたるセンサー(レーダーやカメラ)や、その信号を画像処理して判断するチップになる。
それらの技術を自社開発しようとして、トヨタは子会社をシリコンバレーに作った。

このへんの成長分野を日本の会社もやってほしいと思う。
できれば、日本国内で。


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