考えたこと2

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2045年
ターミネーターの描く未来は、人間に対して反旗をひるかえした人工知能と人類が戦うというもの。
その前提は、人間よりも賢くなった人工知能がある、ということだ。
その逆転が起こる時のことをシンギュラリティという。
今予測されているシンギュラリティの時期は2045年。

この話題はビジネス関係のサイトによく出てくる。
サラリーマンなら、こういう状態になったら消える職業のことは気になるからだ。
未来学者のカーツワイルの予測によると、一人の人間の知的能力を1Hとすると、2029年には人工知能の能力は1Hを突破して、2045年には10億〜100億Hになるという。
今の人工知能はある分野に特化して専門的なものだが、2045年には幅広い知識を持った人間のような知能になる。
コンピューターの発達の過程を見れば、そうなるのもうなづける。

計算や単純な記憶に関しては、もう人間ははるかに負けている。
でも、リアルワールドで日常的に起こる、何かを見てそれを何であるかを理解する能力(パターン認識という)は圧倒的に人間が勝つ。
人間なら3歳程度でネコとイヌを見間違うことはないが、人工知能には1000万枚以上のネコの写真を学習させなければならない。
それで初めて、ネコの顔が認識できるようになる。
でもこれにかかった時間はたった3日間。
インターネット上にネコの画像がたくさんあるからだ。
人間の脳のメカニズムが解明されてくると、それももっと早くなるだろう。
だから、2029年には人間の能力を超えると予想されている。

2029年というと、今から13年先。
ぼくは生きているか、死んでいるか微妙なところ。少なくとももう現役とは呼べない。
でも、子どもの世代はまだまだ現役だ。

今の進歩的な若い人たちにとっては、リスクはあって当たり前だ。
リスクがあるからこそ、ビジネスがある。
そういう人たちが、人工知能をどう使っていくのか。

ぼくらは工場がどんどん自動化されるのを見てきた。
その頃は若かったから、いいことだとしか思わなかった。
工場で働く人は減っていったが、どちらかというと肉体労働から解放されるという見方だった。
実際、つらい仕事は減っていったのは事実。
仕事が減った分の人たちは、違う部署に回っていった。
日本が高度成長だったから、そういう余裕があった。
これからの低成長の時代、そうはいかないだろう。

そして今、ぼくらの世代が追い出される方に回りつつある。
グーグルのエンジニア(今は社長だが)ラリー・ペイジは43歳。今が働き盛りだ。
彼ら70年代に生まれたX(エックス)世代と呼ばれる。
ビデオゲームで育ち、ウォークマンを聞き、インターネットを使いこなしてきた。

未来学者のカーツワイルは68歳だから、悲観的なのかもしれない。
いずれにせよ、そうなった時には今の若い人たちが対処することになる。
年寄りがあまり心配しすぎるのはよくないと思う。

若い人たちには、若い人たちの考えがあるのだ。
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