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2016.07.24 Sunday
働き方って?
人間は、自分の経験に価値を置きがちだ。
自分がやってきたことを完全否定するのは難しい。 だから、客観的によくないことでも、主観的にはよく思ってしまう。 ぼくの35年の間の働き方だ。 自分以外の人にとっては、あまり見習うべきではないと思っている。 でも、自分では納得しているし、まあよかったのではないかと思っている。 民間企業で働いた25年間については、ほぼ定時で帰ったことなどなかった。 1年目からだいたい7時か8時位だったと思う。 家で、「あんたの会社は忙しいんやなあ」と言われた。 その当時、ぼくの回りで5時に帰る人などいなかったし、仕事はいくらでもあったからやっていた。 最初の仕事は実験で、昼間に実験をやって、夜データーを整理しレポートを書くという仕事。 そういうリズムになれば、身体も覚える。 その後、ずっと仕事が暇になることはなかった。 何度も書いたが、バブルの頃は毎日深夜まで働き、終電もなくなり、タクシーに乗って帰るというのが日課だった時期もある。 その当時付き合ってくれた部長にはすごく感謝している。 家族には迷惑をかけた。 今となっては、子どもが小さいころにあまり接することがなかったと思う。 でも、しんどいけど仕事は楽しかった。 過ぎ去ってみると、そういう思いしか残らない。 ルーティンワークもあったが、自分で望んでやっている部分も多かった。 その後職を変わって学校になっても、若干早くなったとはいえ、リズムは変わらなかった。 学校法人はほとんどの人が帰るのが早い。 でも、ぼくの部署は民間から来ている人もいて、わりと遅くまでやっていた。 学校法人こそ、やることはいくらでもある。 いろんなデーターを整理し、毎年こうしたらいいのではないかということを考えた。 その気になればデーターはいくらでもあった。 それを考えて、やってみるのが楽しくなった。 学部改組をやった時は、夜遅く先生のところに電話をかけて話をしたり、連絡のメールを書いたり、二足のわらじを履いていたこともあって、大変だった。 でも、民間にいたことを考えると楽だったのだ。 今の時代、コンプライアンスが重視され、元いた会社も残業にうるさくなり、実際残業は減ったらしい。 素直にいいことだと思う。 でも、自分の働き方は否定できないなあ。 会社にいたころ、夜の9時頃になって人もだいぶ減った頃にバカ話に花を咲かせたり、違う部署の人と喫煙所で話をして思いついたことをノートにしたりしたことはいい思い出だ。 今は昔、そういう時代もあった。 |
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