考えたこと2

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ディスる
今の若い人たちから時々聞く言葉の一つが「ディスる」。
使っているのを聞いていると、どうもバカにするとか、悪く言うというような意味だと思っていたが、この「ディス」は何なんだろうと思ってネットで調べてみた。

この「ディス」は"disrespect”のことらしい。
意味は「侮辱する」ということだ。
なるほど、そういう感じで使っている。

しかし、侮辱とは穏やかではない。
今まで人の意見を侮辱したことはあまりない。
悪く言うとか、間違っているとか、認めないとか、バカにするというニュアンスではなく、全面否定という感じになるからだ。
どうも最近そういうやり取りが増えたと思う。

これは明らかにネットの影響だろう。
誰もが匿名で発言でき、特定の個人の発言に対して返答できるような環境を背景にして初めて「ディスる」というような言葉が使われるようになったんだと思う。

使っている人たちも、「バカにする」とか「見下す」「悪口をいう」というような言葉は知っているが、そこに収まりきれない感情があるからこそ、「ディスる」という言葉を使うんだろう。
「ディスる」の使用例として載っているのは、

・大物シンガーが共演者をディスる。

・今日はディスるレスがやたら多いな。

・ツイッターでディスることを楽しむ輩が増えている。

というような文章。

普通なら、友達同士で交わす何気ない会話の中で、「あいつ、アカンで」というような表現で済んでいたんだと思う。
そう言ったら、友だちが「いや、そんなことないデ」という場合もあるし、「ほんまや」という場合もあるだろう。
言った方もそれで気が済み、「ディスる」ところまでいかなかったんだと思う。

ところが今は言う方も、返す側も、いきなり公の場で表明することができる。
いったんそういう場ができると、あとは自己増幅して、ほとんど意味のない感情的な罵り合いに発展する。
それが炎上ということだと思う。

それがネットの中だけで行われていたらまだマシだが、最近はリアルなところでも出てくるようになってきた。

今回の参院選の状況を見ていると、政治の世界にも「ディスる」というような言い方が目立つ。
本来なら政策上の争点を明確にして、冷静な話し合いをしないといけないのに、当の政治家自体がそんなふうになっている。

これではイケナイと思う。



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