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2016.07.03 Sunday
スマホの危険性
IoTという言葉は「Internet of Things=あらゆるものにインターネットを」という意味だが、それは「あらゆる場所にインターネットを」ということにもなる。
シリコンバレーでは、店頭にセンサーを取り付ける店が増えているらしい。 来客数や属性、来店頻度などのデーターを集めるのが目的らしいが、それを使ってパートタイム従業員の労務管理をしよう、ということだ。 デバイスの小型化や無線LANの技術が進み、カメラ、マイク、スマホの電波をキャッチするアンテナなどを付けて一体化したセンサーができた。 面白いのは、スマホの電波をキャッチして、滞在時間や来店頻度を割り出す点。 スマホの電波のIDを使うんだろうが、いい考えだと思う。 この調子でいけば、店を入る前に「個人情報を収集しています」という注意書きにOKしてから入る、というようなことになるかもしれない。 スマホの普及で技術が普及し、部品が安くなり、センサーの開発も安く早くできるようになった。 このセンサーを開発した会社は、集めたデーターで数日後から数週間後の来店客数を正確に予想できるようにしたらしい。 その結果をつかって、パートタイム従業員のシフトをコントロールしようというわけだ。 そのサービスとセットでセンサーを利用できる。 どのクルーがいる時に、売上が高いというようなこともわかるだろう。 お得意さんが来たら、わかるようにするとか、付帯サービスはいろいろできそうだ。 スマホというのは、マイナンバーみたいなものだ。 その電波をみれば、個人を特定できる。 よく考えたら、スマホのキャリアはマイナンバーよりも詳細なデーターを持っているのと同じだ。 ただ、それが任意に契約解消できる、という条件がつくが…。 アメリカのユニクロがこのシステムをもう導入済みらしい。 そのうち日本でもやるだろうなあ。 万引きの犯人探しにも役立つかもしれない。 しかし、IoTと言っているが、モノだけではなく人のインターネットの時代が来ているという感じだ。 Interenet of Human=IoHというのが真実かもしれない。 スマホさえ持たなければいいだけの話だが、そこが悩ましいところだ。 アメリカのエグゼクティブは、ガラケーを持つという話も聞いたことがある。 アメリカで10年数年前に、店のポイントカードか何かに無線IDタグを入れて、来店したらわかるようにするという仕組みを考えた会社があったらしいが、個人情報の観点から消費者団体が反対してなくなったという話があった。 そのうち、スマホの電波をオフする機能がついて、自分で守るようになるかもしれない。 電話としては役に立たなくなるが…。 そういうことも考えないといけない時代になる、ということだなあ。 |
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