考えたこと2

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国民投票
イギリスの国民投票を見ていると、何でも国民に諮って決めたら大変だと思った。
国民投票で決めるべきイシューは、賛成か反対かという二者択一だろうが、その時の影響をどれだけ正確に国民に伝えることができるのか、ということだ。
まさに、今イギリスでは議会の意思と投票結果が食い違って困っている。
議会は2/3が残留派らしい。
それでも、国民投票をして離脱という結果が出てしまった。

もともと、民主主義というのは、いちいちみんなで決めていたら手間がかかるし、重要な事を決めるだけの知識をみんながつけるのは大変なので、それは選んだ人に任せよう、という側面もあるんだと思う。
それが間接民主主義のメリットだろう。
しかし、多くの国では大事なことは直接決められるような制度もとっている。
その形が国民投票というようなものだ。

イギリスの場合、国民投票の結果に法的拘束力はないらしいが、それでも国民投票の結果は尊重せざるを得ない。
やってしまったら、どんな結果が出ようが、その結果に従わないといけない、という危なさをキャメロン首相は甘く見ていたのかもしれない。

今回離脱という結論が出た原因の一つは、移民の問題だったという。
しかし、結果的には移民の多い地域では残留の方が勝っている。
移民の少ない地域で、離脱派のプロバガンダが効いたということだろう。
若者対老人という構図もあった。
若い人たちはEUに対するアレルギーが小さかったのか、残留が多かったという。
でも、人数では高齢者が多いという、大阪と同じ構図。

結果的に残留、離脱のどちらが実際の国のためになるのか、それはわからない。
ただ、本来なら長い目で見通すことが必要とされる決断だと思う。
でも、直近の利害に人は敏感になる。
いざ選挙となると、そういう言い方をしてしまうからなあ。

あのヒトラーも国民投票を多用して権力を握り、政治をすすめた。
熱狂的な国民に委ねれば、自分が勝てることがわかっていたからだろう。
それが将来ドイツのためになるかどうか、ということまで国民はわからない。

それが国民投票の怖さだと思う。
決めてしまったら戻れない。

イギリスはどうするんだろうか。
今から知恵を発揮するんだろうか。

フランスは離脱に対して、厳しく臨もうと言っている。

どうなるのかな。


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