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2016.06.19 Sunday
中国の印象
第二次大戦で日本は中国を侵略した。
正確にいうと、第二次大戦の前の日華事変と呼んでいるあたりからだ。 理由をつけてよその国に行って、指導者を担ぎあげて、その国の一部を独立国と称して裏で権力を握った。 それらのことをどれくらいの若い人たちが知っているのだろうか。 日本の陸軍がやったことだ。 中国がオバマ大統領の広島訪問を喜ばないのは、まるで日本が被害者のようになってしまうからだろう。 南京の大虐殺で何十万人も一般人を殺したということを、声高に言っている。 ぼくは何十万人も殺したというのは信じないが、火のない所に煙は立たないから(中国の場合、そういうこともあるが)、全くないとは思わない。 ウソのプロバガンダをやるのは腹が立つが、日本の外交は下手だから言われっぱなしでも仕方がないと思う。 もうちょっと上手になってほしい。 当時、中国には欧米列強もみんな行っていた。 だから、日本は悪くないとは言わないが、中国でやっている歴史教育にもおかしな所はあると思う。 自分たちが世界の中心だ、という考え方を中華思想というが、そういう考え方をするのもどうかと思う。 しかし、日本が中国を侵略したのは歴史上の事実だし、そこは謙虚に悪かったと思う… というように、中国に対してはある年齢以上の人たちは、悪いことをした、という気持ちは持っているんだと思う。 でも、それが公式な謝罪の対象だとは思わない。 だから、広島でも謝罪は望まない。 法的にはもう終わったことだし、そんなことを言い出したら世界中でややこしくなる。 悪かったと思うことと、謝罪をすることとは違う。 日本の問題は、それをちゃんと教育していないことだろう。 歴史の教科書には書いてはあるが、近代史はちゃんと教えない。 一方で、アメリカの世論調査機関によると、世界40ヵ国で4万5435人に中国への好感を持つか否かを聞いた結果を2015年6月に発表した。 それによると、『オーストラリアでは「イエス」が57%、「ノー」が33%だった。アメリカでは「イエス」が38%、「ノー」が54%、韓国では「イエス」が61%、「ノー」が37%、フィリピンでは「イエス」が54%、「ノー」が43%だった。40ヵ国の中間値は「イエス」が55%、「ノー」が34%だった。ところが日本では「イエス」はわずか9%で「ノー」が89%だから、日本人の中国嫌いは世界で突出している。』とのこと。 今や世界2位のGDPを持つ中国は、世界のほとんどの国で好かれている。 日本だけが嫌っているのが実情だ。 もちろん、中国国内では同じように日本を嫌っている人は多い。 だからおあいこだというのは日本人の論理。 それはそうなのだが、この関係はちゃんと修復したほうがいいと思う。 どうやって修復するのかはわからないが、ホントに何とかしたほうがいい。 あと10年、20年先には中国は大きなパワーを持つかもしれない。 イギリスなどは着々とその時に備えている。 あんなに遠い国でさえだ。 あの賢さを見習わないといけない、と思う。 |
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