考えたこと2

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企業が求めるもの
放送大学のキャリアの教科を見ていたら、1950年代の銀行の採用試験はソロバンの試験をやっていた。
工場の労動者もたくさんいた。

銀行を例にとって変遷をたどっている。
1960年代は人がたくさんいて、紙がたくさんあった。
1970年代になって大型コンピューター化が進んだ。
1990年代の後半に就職者における大卒の数が高卒を上回った。
そして、今の銀行は電子機器があふれ、それを使って仕事をするようになった。
通常業務はATMで出来るようになり、人は減った。

同様に90年代から今まで、製造業でも工場の自動化が進んで人が少なくなった。
もちろんグローバル化でなくなった工場もたくさんある。
そんな風に時代は変わってきたのが事実。

番組ではこれからの社会の変化の5つの要素を紹介していた。
キャリアを考えるには、これらの環境に適応できることが大事だという。
5つの変化は、

1.サービス経済化
時代とともに、第一次産業(農林水産)から第二次(製造業)、そして第三次(サービス業)が順に増えてくる。(コリン・クラークの法則という)
また、売った後のサービスを取り込むなど、業種横断的にサービスが拡大する。
要は、サービスの重要性が増すということだ。
したがって、顧客接点人材の価値が高まる(要はコミュニケーション能力が必要)ということ。

2.ICT化
インターネットの商用化と普及があらゆる産業に影響を与えている。
IoTといった、全てのモノがインターネットにつながる、といったようなところまで来た。
クラウドというような技術も、インターネットというインフラがあればこそだ。
それらによって、AIというような技術革新がまだまだ進むということだ。

3.情報化のスピード
とにかく情報化というものがスピードアップした。
最近の時代の変化は大きい。電話からFAX、そしてメール、今はSNSの時代。
それによって、親と子、上司と部下などの世代間断絶が大きくなる。
NYタイムズによると2011年度の小学1年生は、大学卒業時に65%が今はない職業名になるという。
それもあり得ると思わされるくらい、時代の変化は早い。

4.技術開発の質的変化
企業の技術開発が要素技術から統合技術に変わってきた。
複数の技術分野にまたがるプロジェクトになり、チームワークが重視される。
ここでもコミュニケーション能力が個人のスキルや知識と同様に求められる。

5.雇用のグローバル化
英語や中国語の会話力が必要になってくる。
これは言わずもがなのことだ。
それ以上に、異文化の人たちを理解し、付き合うことができるという能力も大事になる。
そこは日本は今まで単一民族できたから、大変だろう。

それに伴って、企業が採用したい大卒人材の変化が起こっている。
1971年は1位が健康だった。1986年にはバイタリティになり、2001年にはチャレンジになった。
今の1位はコミュニケーション能力のはずだ。
71年のまずは健康で働けること、ということから比べると、大きな変化だ。

講義はリクルート出身の人がやっていたのだが、2011年に680社の企業に対して行った調査結果では、対人、対自己、対課題の3つの基礎力のうち対人基礎力への要求が最も高いという結果を紹介していた。
具体的な内容は、他者に対する気配りができる、チームの和を大切にし他者と連携できる、相手の言いたいことを理解することができる、というような項目が上位。
あたりまえのことだと思うのだが、それができないということだ。

そんな時代の変化で、今はコミュニケーション能力が1位になった。
これは時代の要請でもあるが、この間時代は集団から個人に変化しているもの事実。
大家族から、核家族化、そして家族の個人化という変化があった。
ぼくらは核家族化の世代だが、今の子どもたちはそこから一段進んでいる。
だから、人と関わる機会が減り、コミュニケーション能力が必要とされるようになったとは言えないか。
電話は不特定の人からかかってくるものではなく、電話帳に載っている人からかかってくるもの、という常識の変化は、知らず知らずのうちに世の中を変えている。
マイテレビがあって、マイ携帯を持っている子どもたちは、そういう世界に住んでいるのだ。
それが結果的に、就職の時に今の若者を困らせている。
そういうふうに考えることもできるのではないか。

となると、今の親企業にできることも見えてくるような気がするのだが…。

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