考えたこと2

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21世紀の価値観
1995年に考えていたことの第二弾。
21世紀の価値観、ということを問われて書いたもの。
この頃はまだ日本の景気がよかった。
少なくともぼくの回りは仕事、仕事で忙しかった。
そんな時代。
懐かしいなあ。

21世紀の価値観とは何か。
常日頃そんなことを考えていないので、突然聞かれると答えるのがむずかしいですが・・・。
まず、21世紀の価値観を考えるために、20世紀、といっても我々が知っている戦後の日本の現状について考えましょう。
今の日本を見ていると、夢がない、というのが素直な感触です。
それは何故か、というと、みんな一緒だからではないでしょうか?
みんな平等、というスタートに立って、いち・に・の・さんで走り出すという建て前になっています。
望む道も、いい学校を出ていい会社に就職する、という決まったルートを目指して行きます。
何か、漠然としていて、本当にそういう道を歩んで幸せになるのか、あるいはそういう道が自分に向いているのか、といったことは考えず、みんなが行くから僕も、私も、といった状況です。
この平等、という奴がくせ者で、平等、という事は、みんな生まれながらにして、同じ能力を持っている、という事が前提になっているのです。
従って、できない奴は、さぼっている、という事になってしまいます。
でも、本当は、人それぞれ、向き・不向きがあって、やりたいことも出来ることも、違っていて当たり前だし、絶対に同じ人間はいないのですからもっと、自由に考えればいいと思います。
しかし、今の一般的な価値、というものは、いい会社に入る・いい学校に入る、という一元的なものになっています。
価値観が、一つになってしまっているのです。(本当は、いろんな事に価値を見いだすべきなのに)それがまた、外から与えられる物で、みんな真剣に考えないで進んでいるという感じがします。
また、一方で、偉いとか、りっぱだ、とかいう価値はどんどん崩壊していっています。
大学教授や大臣、先生等は昔は偉かったのです。
だから、大臣になる、というと、すごい!という事になっていたのでしょう。
末は博士か大臣か、という言葉があったでしょう。
そういう社会的な価値、という物はつぶれていっています。
今のように、いい学校にはいっていい企業に行く、というよりも博士や、大臣になる、という方がいくらかましです。
目的がはっきりしていますから。
これらは、金儲けではなく、世のため人のために尽くす、というのが当時の目的だったと思います。
ところが、いい学校やいい企業といってもそれは目的ではなく、安定して生きてゆくための手段でしかありません。
最終的には、金をたくさん、安定してもらう、というのが今の価値をぶっちゃけて言った物になるのではないでしょうか?
したがって、物(金)に重点がおかれていて、人ではないというのは、すごく当たっていると思います。
つまり、戦後の我々が生きてきた時代に、一方で従来の価値観をつぶし(これは平等、といういきすぎた考えによるもの)、一方では金をもらうことに重点を置いて、とにかくいい会社にはいる、という倫理のない価値に走っているというのが現状だと思います。
だから、夢がないのではないでしょうか?
夢には、意義とか、倫理とかがいるのではないでしょうか?
そしたら、21世紀はどうなるのでしょうか?
それはよくわかりません。
希望的観測で言えば、日本人もアホではないので、何らかの意味のある価値を持った、価値観(金をもうけて楽な暮らしをするというだけでは無い物)を見つけていくかもしれません。
でも、今の状況を見ていると、どんどん既成の価値観は古い物として、捨てられていっていると思います。
例えば、自分を犠牲にして、友達のために尽くすとか、みんなの幸せのために政治家になろうとするとか。
そこには、新しい物はいい物で、古い物は良くない物だという無意識の先入観があるような気がします。
誰かがそれは進化論の悪影響だ、と言っていました。
エントロピーは、増大する、と言う法則があって、結局価値観も同じようにどんどん無秩序の状態に向かっているのかもしれません。
やっぱり、何かまたは誰かのために、頑張る者をバカにしないで尊敬する、という今では古風な考えが復活しなければ、21世紀に向かって結局今の風潮が続いていくのではないでしょうか。(また、暗い結論になってしまいました。)


2016年、大阪の小学校で、将来なりたい職業を聞いたら、Youtuberという答えが上位だったらしい。
なぜかというと、勉強しなくていいから、ということだ。

どうも、95年の風潮がその後も続いていったみたいだ。


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