考えたこと2

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人間を休憩したい
こないだジムに行ったら、ずっと来ているおっちゃんがロッカーで隣の人と話していた。
聞いていると「何で腹減るんやろか」ということに始まり、「ちょっと人間を休憩したいわ」という話で終わった。
もう70近いとは思うが、ぼくなどよりよほど健康的に見える。
ウェイトトレーニングもこなし、ウォーキングをして、時々スタジオにも行っているような人だ。
そこそこ健康だから、腹が減るんだろう。

ぼくはなかなか腹が減らなくて困っている。
運動不足なんだろう。
腹が減る、ということはいいことだと思うのだが、減る人にとっては鬱陶しいことなのかもしれない。
ご飯もおいしいだろうし、第一健康的だと思うのが…。

しかし、「ちょっと人間を休憩したいわ」という一言は重い。
元気で仕事をしたいというのが本音だろう。
その人は、年齢的には仕事を定年になり、もう何年かたった、という感じ。

たしかに平日の午前中のジムはそういう人であふれている。
中には身体のどこかを悪くした、というような人もいるが、大半は元気な人だ。

こないだも書いたが、そういう人たちにもっと働く場を与えないと、GDP600兆という目標など達成できるわけがない。
たぶん、おっちゃんたちも働けるものなら働きたいと思っているはずだ。

人生がいつの間にか80年ちょっとになった。
ぼくらが20代の頃は65年ちょっとだったのに、15年も伸びた。
それによって、年金をもらう人が増え、少子化と相まって払う人が減った。
医療も進み、平均寿命を上げるのに貢献したが、医療費は上がった。
これで収支が合うはずがない。
おっちゃんたちはそれを肌で感じているんだろう。
「人間を休憩したい」というのは、その表れでもあると思う。

曽野綾子が「高齢者は『適当な時に死ぬ義務』を忘れてしまっていませんか?」と発言してネットで炎上したが、その気持ちは年金や医療費の収支を考えれば理解できる。
そのおっちゃんも薄々理解しているに違いない。

だからこそ、「人間を休憩したい」と話していたんだろう。

一億層活躍というのなら、高齢者も活躍しないといけない。
そうしないと政府債務はどうにもならなくなるぞ。

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