考えたこと2

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経済成長すること
安倍首相はデフレ脱却というキャッチフレーズで、アベノミクスの金融緩和をやった。
一時は効果があったが、それももう賞味期限が切れてまたデフレになった。
デフレ自体はそんなに悪いことではないと思う。
デフレ経済下で貧富の差は縮まったという人もいる。
円高も通貨の価値が上がるということだから、輸入品は安くなるし、悪いことばかりではない。
適正なレベルがある、ということだろう。

最近は安倍総理も金融政策のことは言わなくなって、一億総活躍一辺倒だ。
待機児童を減らすとか、介護離職ゼロとか、出生率を上げるとか、産業政策よりも働く人を増やそうというようなことを考えているらしい。
省益の壁がない無難な対策だ。
規制緩和しようとすると、省益が絡んでなかなかできないのだろう。
だから、税金が増える、働く人対策をやっている。
ここは一歩踏み込んで、もっと規制改革をしてほしい。

気になるのはGDPを600兆にする、と言っているところ。
今500兆だというが、本当に5年ほどで100兆も増えるんだろうか。
600兆という仮定ありきで、対策を働き手を増やすということに持ってきたという感じだ。
それはたしかに間違ってはいないが、人さえ増えればGDPが増えるというものでもないだろう。

GDPの成長は、そうしないと今の社会保障や医療の体勢を維持できないから、600兆にする、と言っているのではないだろうか。
今はできていないけど、この制度を続けるのは、将来歳入が増える計画になっているから・・・という官僚の作文のような気がする。
アメリカは人口が増えて、国としては景気が良いと思うが、欧州などは苦しんでいる。
BRICSも一時の勢いはない。
そんな状態で日本だけが今後5年でGDPを増やすことができるとは思わない。
結局選挙対策なんだろう。
官邸や官僚が本気でそう思っているとしたら、オカシイと思う。

今やるべきなのは、本気で少ない税金をどこに回すのかを考える事だろう。
年金の問題をどうするのか、医療の問題をどうするのか。
若者にツケを回して、ずっと年寄りが積み立てた以上の年金をもらうのは不公平だろう。
そういう対策をちゃんとまじめに考えないとダメだと思う。

平均寿命が80歳を超えているのだ。
その事実だけでも想定外になっているはず。
年金については、制度設計をやり直すことが必要だ。

高度成長の時代は、日本人の努力もあったが、他にいろんな要因が重なり例外的に豊かになった時期だったんだろう。
そのおかげで税収はいくらでも入ったから、官僚は大盤振る舞いできたし、ムダなものもたくさん作った。
その再来を望むのはやめないといけない。
もう高度成長の時代は来ないのだ。
今必要なのは、成長することの意味を問うことだと思う。
その上で、成長しないことをどう乗り越えていくか。
それが政治の仕事だろう。

そういう政党は出てこないのか。

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