考えたこと2

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営業心理学
最近の大学にはいろんな講義がある。
こないだWEBのニュースを見ていたら、手相を見る芸人が、どこかの女子大の営業心理学講師に就任した、という記事があった。

調べてみると、その大学には社会関係学部というのがあって、社会・臨床心理学専攻、というのがある。
そこで心理学を教えているのだが、その授業の一つらしい。
分野は社会心理学になるんだろうが、懐が深くなったものだと驚いた。

もともとアカデミズムの人たち(教授と呼ばれる)は、アカデミズム以外の人たちの参入を拒む傾向がある。
それはそうだろう。
苦労に苦労を重ねて、ようやくたどり着いた所に、横入りされるようなものだからだ。
それほど、アカデミズムの世界は狭いというのが、ぼくが得た結論。
もちろん、研究実績がないとダメだから、それは必要とされるし、審査対象にはなる。
最近はそれに加えて授業の実績もないと苦しかったりする。
高学歴プアとも言われる、何万人もの非常勤講師がひしめいているアカデミック市場だから、選抜は厳しい。

もちろん、客寄せパンダみたいな先生も、受験生を集めるという意味では必要であり、それに合致したのがこの人事だったんだろう。
その種の講師には事欠かない。
扱いは非常勤講師だったり、客員教授だったり、いろいろだが本来の(ちゃんと給料がもらえる)大学教授ではないと思う。
その部分は犯せない領域になっているんだろう。

しかし、営業心理学とはこれまたビックリだ。
行動経済学という学問があるが、これは人間の心理の領域まで入って、集団の人間がいかに間違うかというような観点に加えて、ゲーム理論などまで含まれた学問。
ぼくはこれがとても面白いと思ったのだが、ぼくの知っている心理学者は、どうもこれを認めていないと思う。
というか、そんなものがわかっても、人間の心理はわからない、というように考えているのだろう。
それは正しい意見だが…。

だから、営業心理学、という言葉自体も画期的だろうし、心理学者もだいぶ裾野を広げてきたなあ、と思う。
営業の心理学だから、どうやって信頼を勝ち得るかとか、怒っている時のなだめ方とか、そういうのをやりそうな気がする。

ちなみに、この大学、定員は満たしており、そんなに困っている様子もない。

転ばぬ先の杖、という感じか。
それとも、今回の芸人に何かのコネがあったのか。

それを調べても面白いだろうけど…。

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