考えたこと2

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民主主義は悪い?
ニューズウィーク誌の記事によると、アメリカの若者が民主主義離れをしているらしい。

その記事によると、「これは世界的な傾向だが、アメリカの若い世代でとくに顕著だ。1980年以降に生まれたアメリカ人で、民主主義国家に暮らすことが大切と答えた人の割合は30%に満たない。1970年以降に生まれたアメリカ人では、民主主義を「悪い」あるいは「非常に悪い」とした人が5人に1人を超える。1950年から1970年の間に生まれた人と比較してほぼ2倍の割合だ。」とある。

これはちょっとショッキングだった。
ぼくは戦前の日本の体制よりは戦後の体制がいいと思うし、民主主義はいいことだと思っている。
それは直接には戦前を知らなくても、馬鹿な戦争をやった体制だし、民主主義を持ち込んだアメリカを正しいと思っているからだ。
そのアメリカで、若い人たちが民主主義が悪いことだと思っている割合が20%を超えるとは…。

たしかに、今のアメリカは手放しで公平な国とは言えない。
格差は大きく広がっている。
上位10%の所得が全体の50%に達する国だ。
トリクルダウンという、全体が儲かれば、みんなが儲かるという理屈もわからないではないが、どこまでそれが機能しているのかわからない。

若者が選挙に行きにくくなるような法律も作られているらしい。
そういうものが反感を持たせるのだろう。

ぼくらは戦後の社会で、アメリカに代表される、民主主義で自由貿易の体制で育ち、その利益を享受した。
結果的にアメリカの軍備にただ乗りさせてもらったことも幸いした。
朝鮮戦争、ベトナム戦争など、アメリカがやっている戦争はなんとなく「民主主義のため」という大義があると思っていた。
それは単にアメリカの国益のためだったのかもしれない。
でも、民主主義は常に掲げられていたはずだ。
今になってちょっと怪しくなったが…。

しかし、時代は変わったのかもしれない。
そのお膝元のアメリカで民主主義にたいして懐疑的な若者がいる。

冷戦が終わって、アメリカも掲げるべき正義がなくなった。

これから歴史はどうなっていくのだろうか…。


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