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2016.02.10 Wednesday
行動経済学
行動経済学というのは面白い。
ヨーロッパでの臓器提供の問題。 死んだ後、臓器を提供するかどうか、というカードだ。 ドナーカードと言われている。 提供率は、ドイツは低く、ベルギーは高い。 スウェーデンは高く、デンマークは低い。 国によって、提供するという人の比率が違う。 それも高い方は100%に近いところから、低い方は10%あたりになる。 文化的にも近い国なのに、なぜだろう、ということになる。 驚くなかれ、これは選択肢の問題になるという。 臓器提供の比率が高い国はドナーカードに「臓器提供しない人はチェックを入れてください」と書いてあり、低い国は「臓器提供する人はチェックを入れてください」と書いてある。 明らかにその違いが、大きな結果の違いを生む。 こういう時は人はチェックを入れない方を選ぶ。 何もしなければ、そのプログラムに参加する、という選択肢のやり方をオプトアウトという。 逆に、何もしなければ参加しない、という選択肢をオプトインという。 つまり、オプトアウトの選択肢にするだけで、参加者は増えるのだ。 人間は面倒くさいことに遭遇すると、考えるのをやめる。 つまり、何もしない方を選ぶ。 人間の決定は不合理なものだ、というのが行動経済学が明らかにしつつあること。 これは世の中を変えていく。 これを知っているかどうかで、大きく人間や世の中の見方が変わると思う。 「お金と感情と意思決定の白熱教室」でダン・アリエリー教授がやっていた。 録画していたが、今日1回めを見たら刺激的だった。 こういうのを勉強しないとイケナイ。 |
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