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2016.02.02 Tuesday
ITリテラシーが低すぎる
日本の役所は総じてITリテラシーが低いと思う。
当初、パソコンが普及し始めたころ、組合が強くて、何分か使ったら必ず休むというようなルールもあったし、総じて保守的で新しい物は嫌うという風土があった。 仕事のやり方を変えるのが嫌なんだろう。 効率を上げて、人が減ったら困るという感覚だ。 民間企業にも多かれ少なかれそういう気持ちはあったかもしれないが、それでも時間当たりの付加価値を上げて、生産性を上げるために使っていこう、という積極性が勝った。 業務の質を上げていって、いい仕事をするためにはそれが必要だし、そういうことで会社が儲かり、給料が上がるというインセンティブもあったと思う。 しかし、どうして公的セクターにITリテラシーが高い人が少ないんだろうか。 住基ネットはわけがわからないうちに失敗したし、昨今の役所のセキュリティ意識の低さや社保庁のありさまなど、目を覆うような場面もある。 公務員を減らすためにも、もっと合理化ができないんだろうか。 ぼくは十年一日のごとく、同じ試験をやっていることに問題の一因があると思う。 特に地方公務員。 ITリテラシーが必要であり、それを試験で問うべきだ。 今の時代、ITリテラシーはあって当たり前だし、なければダメだと思う。 公務員こそ、日本中で同じ書類を扱い、マイナンバーでコンビニでその書類を出せるようにしていくのだから、これをどんどん進めていかないとイケナイ。 地方創生だって、ITを使うことが多くの場合前提になると思う。 ITで何ができて、何ができないか、それさえわからなければシステム発注もできないだろう。 結局ベンダーに丸投げになるし、途中であれも、これも、と欲張ってわけのわからないものが納品されたりしているんだと思う。 ただでさえ生産年齢人口が減っていく日本。 できるだけ公務員の数を減らさないといけない。 そのためにも、傾向と対策ができるような毎年同じような試験はやめて、ITの知識を入れた試験をすべきだろう。 そうでないと、ギリシアみたいになってしまう。 |
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