考えたこと2

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若年者の自殺
よく自殺のことが記事になり、そこで若年者の死因のトップは自殺、というようなことが言われる。
でも、それ自体はそんなに驚くべきことではない。
若い人は病気になどならないし、他に死ぬ原因がないからだろう。
銃で撃たれるとか、事故で死ぬとか、病気で死ぬ率が高い社会はどうかと思う。
だからといって、自殺をする人がいてもいいとは言わないが…。

自殺率は高い一方で、他殺率は世界最低水準らしい。
他殺率が高い社会よりはマシだと思う。

フランス、ドイツ、カナダ、アメリカ、イギリス、イタリア、日本の7カ国で、15歳から34歳の若年層の死因のトップが自殺なのは日本だけらしい。
どこの国でも、自殺が1位だと思っていたら、そうでもない。
しかし、比べるのなら、どれだけの比率の人が、どんな原因で死んでいるのかを示さないと、重みがわからない。

ちなみに、死因の1位は他の6カ国では事故になっている。
アメリカでは殺人が2位で3位の自殺者の数を上回っている。
死ぬ人数でいうと、日本の若年者の自殺者はトップだが、上位3位の死因で死ぬ人を合計すると7カ国では真ん中くらいになる。

日本の自殺については、海外からは文化的な要因もある、と言われているようだ。
宗教で自殺を禁じていないというのが一つ。
さらに、恥をさらすと、もう立ち直れないということが一つ。
また、自殺によって何か(責任や自分の正当性など)を達成できるという倫理規範があることだろう。
江戸時代には切腹があったし、神風特攻隊などもそういう文化がなければあり得ないことだ。
イタリアなどはカソリックの文化で自殺は罪とされていて、不景気が続いていて、若年者の失業率も高いが、自殺は少ない。

でも、日本人に自殺が多いのは事実。
止められるものなら、止めたいと思う。
平成21年からは、就活を苦に自殺するという人が増えているという。

自殺人数のグラフと、失業率のグラフはだいたい相関がある。
中高年で失業し、家族がいるし、仕事はないしということで追いつめられて…、という話はあるが、それは今の日本の社会では中高年で職をなくすと、二度と職につけない、という絶望感からくるものだと思う。
自分は評価されていない、という恨みもあるだろう。
それが自殺に結びつくのは、さっきの文化的背景から、自殺すれば償えたり、晴らせたりする、という考えがあるからだろう。

しかし、若い人は、より好みしなければ、仕事はある。
とりあえず働けるのだ。
これから、若い人が減り、どんどん売り手市場になっていく。
人口が減少して、国内市場が縮小はするが、生産年齢人口の減少はやっぱり大問題なのだ。
だから、就活に失敗しても、リカバーのチャンスはある。
中高年とは違うのだ。

そういう広い視野を持つことが、就活自殺を防ぐためには必要なのではないか。

問題は、それをどうやって具体化するかだが…。

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