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2016.01.05 Tuesday
自分と同じ考え?
本を読んで共感したことを、自分と同じ考えだというのが最近の流行なのだろうか。
そんな風にいう人が多いような気がする。 本の作者は有名な作家であったり、哲学者であったりする。 その思想を文字にする、ということが作者の功績だろう。 それを読んで、自分と同じ考えだというのは、大それた考えだとは思わないのだろうか。 確かに、昔の人がすごい考えを思いついて、それが広まって、知らず知らずに自分もそれと同じことを考えているということはあるだろう。 それでも、それを最初に文字にした人はやっぱりスゴイ人だ。 世の中に新しいことなどない、という人もいる。 何かを思いついても、人類の歴史の中で過去に同じことを思った人は必ずいる、ということだろう。 それはそうだとも思う。 それでも、それを文字にして誰もが考えられような形にして残す、というのは偉業だ。 結果的に、その本を読んだから、それが自分と同じ考えになったんだろう。 ぼんやりとカオスの状態で頭のなかにあることを、はっきりとさせたということだ。 それが書くということの一番大事なことだ。 そこらへんのHow to本なら、書いた人のオリジナルの考えなどないかもしれない。 しかし、有名な哲学者を挙げて、自分と同じ考えだから共感した、というのには驚く。 言うにことかいて、自分の考えが書いてある、という人もいる。 本の値打ちも下がったものだと思う。 なんかオカシイぞ。 これも自己チューの一つかもしれない。 |
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