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2015.11.28 Saturday
オプジーボ
製薬業界では、新たな薬の開発にしのぎを削っている。
特にガンについては、いろんな薬が開発されていて、まだまだ高価だけれど決まった種類のガンには効く薬も出てきた。 小野薬品がオプジーボというガンの薬を発売した。 従来の考え方とは違う製品で、画期的だと思う。 もともと、人間の身体には免疫という機能がある。 身体の外から異物が入ってきたりしたときに、それを攻撃する機能だ。 それが働かないから、ガン細胞が増殖する。 もともと、DNAが間違って転写され、自分の身体にとって悪いものになるというガン細胞は、日々作られているらしい。 それでも、通常の場合は免疫機能がちゃんと働き、それらの細胞を潰してしまう。 笑うことは免疫機能を高めるので、笑いの多い生活を送ると、ガンになりにくいというのも聞いたことがある。 現在の抗がん剤というのは、DNAのコピーを止めて細胞を増殖を止めるという機能が基本らしい。 だから、副作用が大きく、細胞の増殖が速い髪の毛などがなくなったりする。 オプジーボは、従来の抗がん剤のように細胞の増殖機能に影響を及ぼすのではなく、自分の免疫機能がちゃんとガン細胞を攻撃できるようにする薬だという。 増殖するガン細胞は、免疫機能をストップさせる物質を持っていることがわかった。 その物質を排除すれば、免疫機能がちゃんと働き、ガン細胞を攻撃するようになる。 従来の抗がん剤よりも副作用が少ないというメリットもある。 nippon.comというサイトの記事によると、「抗体を用いた「がん免疫療法」は、米国科学雑誌「Science」が選ぶ13年の「Breakthrough of the Year」に選ばれた。ニボルマブは14年7月、「オプジーボ」として、メラノーマを対象に世界に先駆けて日本で承認され、9月には米国でも承認された。肺がん(治療歴を有する進行期肺扁平上皮がん)については、米国では既に試験を終えて優先審査がなされている。」と書いてある。 人間が本来持っている免疫機能をちゃんと働かせる、というアイデアは、日本人のものらしい。 記事によると京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)氏らが発見したとのこと。 もちろん、同時期にアメリカ人も動いているが…。 ひょっとしたら、ノーベル賞候補になるかもしれない。 こういう発見が続くと、あと数十年でガンでは死なない、という時代が来るかもしれない。 高齢者が増えても、働ける時代にならないと、日本は先細りだ。 早く、安く、簡単に治せるようにならないか。 ぼくは血管系の病気で死ぬと思うのであまり関係はないが、ガン家系の人は期待できるぞ。 |
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