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2015.11.08 Sunday
2025年問題
日本にはいろんな問題があるが、2025年問題というのもあるらしい。
これは、2025年に団塊の世代(約800万人)が75歳以上の後期高齢者になるということだ。 この時、医療給付が今の1.5倍、介護給付が2.4倍になるという予測。 国民がみんな平等に毎年1歳ずつ年をとっていくのだから、いずれ来るに決まっているが、そういう数字を出されると実感が湧く。 医療と介護だけで、今から約30兆円増えて、トータル74兆円が必要になるという。 もちろん、そんなお金は出ないだろう。 政府はGDP600兆円などと景気のいいことを言っているが、そんなことが実現するとは思えない。 これからは、人口が減って、マイナス成長にすらなるかもしれないのに、どうやって増やすというのだろうか。 若い人が減って、年寄りが増えて、医療介護にお金がいる、という事態は明らかに起きる。 だから、マイナンバーを導入して、現金だけでなく資産も把握しなければならないんだろう。 給付を減らすためには、自活できる人には自活してもらわないといけない。 今からでもそういうルールを作らないといけないと思うのだが、そんな気配はない。 政治家は年寄りの票がほしいから、そんなことは言わない。 これが民主主義の限界だと思う。 だからといって、民主主義を超える制度があるとも思えない。 しかし、10年経てば2025年はどうしたってやってくる。 その時には、後期高齢者の定義が変わっているかもしれない。 85歳以上になっているかな。 そうすると、2025年問題は2035年問題になり、多くの人が寿命を迎えるから、だいぶ問題は小さくなる。 どうやって、持ちこたえるかということだ。 残念ながら、この問題には対処療法的なやり方しか見当たらない。 ぼくも、人生を一年に例えると、ぼちぼち冬に入ってきた。 全てのものが枯れ、次の春に備えて眠りについたりする季節。 人生には次の春はない。 冬で終わりだ。 どうやって終わりを迎えるか。 それは難しい。 |
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