考えたこと2

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アクティブ・ラーニング
大学関係者ではやりの言葉が「アクティブ・ラーニング」。
どちらかというと、中下位の大学でよく言われる。
上位校ではあまり聞かない。

定義は「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」となっている。

この中教審の定義のようなアクティブラーニングというものが、実際に存在するのか、効果が上がるのか、それはよくわからない。
一方的に教えるだけ、という授業ではなく、参加型ということなら、少人数のゼミはみんなアクティブ・ラーニングだろう。
とにかく、受ける側が、真っ白の状態で授業に臨まない、ということが大事だ。
すでに何らかの問題意識を持っていて、授業を受け、能動的に関わっていくというカタチ。
それが本当のアクティブ・ラーニングだと思う。

要は、受ける側が前もって何らかの知識を持つ、ということだ。
受ける側が、授業について興味を持って、一般的な知識を持っていれば、それだけでアクティブになれる。
授業の内容について予習をしていれば、なおいい。

ゼミは理想的なアクティブ・ラーニングの場だ。
テーマがあって、みんなで文献や本を読み、毎回誰かが発表し、それについて討議する。
だから、ちゃんとゼミをやっていれば、アクティブ・ラーニングなど改めて強調する必要もない。

もともと、大人数ではアクティブ・ラーニングなどできないと思う。
だから、下位の大学は4年間ゼミというところもある。

でも、皮肉なもので、アクティブ・ラーニングをやりたい学校ほど、やるのが難しい。
受ける側の問題意識が薄いからだ。

そういうところでアクティブ・ラーニングをやると、何にもならない。
どちらかというと、やらない方がマシだ。
教えることに集中したほうがいいと思う。
もちろん、一方通行ではダメだが…。

そのあたりのことを理解して、アクティブ・ラーニングをやらないと却って害になると思う。
まるで小学校の総合学習の時間みたいなことになってしまう。

そういうことを中教審の委員の方々は知っているのだろうか…。
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