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2015.11.05 Thursday
モーターショー
東京モーターショーが開催されている。
1995年には361社が出展したらしい。 この時がピークだった。 今年は160社が出展。 ピークの半分にも満たない。 リーマン・ショックの後の2009年には122社まで減ったらしい。 それにしても、出展社数がこんなに減っていたとは驚いた。 世の中デフレで、給料は上がらないし、若い人たちはケータイ代が高いから車が買えないという。 そういう空気が広がっている。 今や国内で売れている新車の半分弱が軽だ。 若い人たちは、車は動けばいいという。 中古のワンボックスで十分。 車をA地点からB地点までの移動の道具だと思っている。 まるで、クラウド上の音楽データーのようだ。 要らなくなればすぐに消すことができるし、レンタカーやカーシェアをすれば、その時だけオーナーになれる。 そういう時代なのだろう。 ぼくらは、それでは寂しい。 クルマは伝説を持った生き物だと思う。 音楽ならレコード盤だ。 丁寧に扱って、針を落とし、かしこまって聞く。 新車が出ると、どんなエンジンで、どんな足回りで、どんな走りをするのかなど気にしていた。 若いころは、世の中を上げて、そうだった。 ぼくらは、今でもそうだ。 だから、361社も出展していたのだろう。 景気の減速に伴って、減っていった。 これからのクルマは、人工知能が運転したり、燃料電池で走ったりするようになるという。 ぼくは、今でもクルマの行く末に興味がある。 だから、社数は減っても、モーターショーは続けてほしい。 |
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