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2015.09.18 Friday
国会中継
今日の国会の中継を見てしまった。
見てしまった、というのは見なかったらよかったという意味だ。 議場で議論しているのではなく、発言者不明で、立ったまま議長の周りを囲んでいる。 口汚い言葉でののしりあっているとしか思えない。 まるでヤクザの(と言ったらヤクザに怒られる)集まりだ。 与党、野党とも、いろいろ事情があるのだろう。 これだけ年寄りが集まって、喧嘩するところを中継する意図がわからない。 まともな議論はできないだろう。 伝統的に日本の国会では、こういうことが起こる。 この前、牛歩戦術をやった党はたしか次の選挙で大敗したと思う。 闘争するか、冷静に話し合って非を指摘するか、どちらが効果があるかというと、難しいところだろう。 でも、この状況を見ていて、情けないとは思う。 戦前も日清、日露の戦いにみんなが熱狂した。 そして、日華事変を経て太平洋戦争が始まるまで、民意(そういう言葉が流行っているが)は戦争には反対ではなかった。 軍と組んだマスコミが煽ったこともある。 みんな提灯行列をしたという。 軍の中には冷静に考えて、アメリカと戦うのは避けるべきだと考える人もいたが、熱狂する民衆がすべてを誤ったのだと思う。 それがまた繰り返されようとしている。 戦争の過去を精算していないから、何度でも間違う。 熱狂の中からは間違いしか生まれない。 冷静に話をすることでしか、民主主義は機能しない。 国会議員は言葉の人であって、力の人ではない。 そして、正しい歴史を教育しないといけない。 人文社会科学を軽視することは、民主主義の軽視だと思う。 だからといって、今の大学のやり方が正しいとは思わないが…。 そのために、歴史を学ぶのだろう。 国会中継を見て、そんなことを考えた。 |
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