考えたこと2

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効率を上げる
日本のサービス産業は生産性が低いという。
生き残るためには生産性を上げないといけない。
単位時間あたりの仕事のアウトプットを増やさないといけないのだ。

アメリカでバイオリニストの練習時間を調査したらしい。
その結果、ダラダラと7時間練習する人よりも、集中して4時間練習する人のほうがうまくなる、ということだ。
他にもいろいろ調査結果がある。
自分に集中することが出来る時間を増やすことが、効率を上げることにつながる。
朝1時間早く出社すると、2時間早く帰れるらしい。
余計な仕事はしないことも大事。
2割の仕事が8割の結果を生むということだから、目の前の仕事に集中することだ。

こういう分析をするのは、前にも書いたが、アメリカ人は得意だ。
とにかく、効率を上げるということに価値をおく。
効率の悪いやり方は悪だという思いがあるのだろう。

どうしたら効率が上がるか、ということがいろいろと言われている。
昼寝をすればいいとか、クルミを食べたらいいとか、アメリカにはいろんな調査結果があるらしい。
経済学がアメリカで進んだのも、効率を上げるための学問だという意識があるからだと思う。

しかし、何で日本人はこんな分析が出来ないのかと思う。
日本の工場で品質を上げたり、製造過程を効率化したQC活動の元になったのは、アメリカの研究だったし、その手法を使ってやるのは得意だが、新しい方法を編み出す等はどうも不得意な気がする。

なかには、いい加減な結果もあるだろう。
でも、効率を上げることは、新しい商品やサービスを生み出す力にもなっていると思う。
音楽をデーターにして、ネット上でやりとりすることで、買いにいく手間を省き、CDを作る手間を省く。
ネット保険やアマゾンの通販なども店舗をなくして効率を上げるためだ。
グーグルが検索技術を作ったのも、あふれかえる情報からいいものを見つけるという効率化を追求した結果だと思う。
結局、世の中の効率を上げることは、いいことだ、という哲学があるのだろう。
インターネットはまさにそういう道具になる。
これからも、どんどんそういうサービスが出てくると思う。

日本人は、効率が悪いのは「悪」ではないと思っているのかもしれない。
そうでなければ、役所の仕事などもっと早くなっているはずだ。
ようやくコンピューター化されて便利になったと思ったのは、ここ数年ではないか。

だから、ぼくがアメリカに行った時に見た、年配の人でもパソコンを積極的に使う。
「苦手だから使いたくない」ではなく、「使わないと損」だと思っているのだ。

でも、そのために多くの人が犠牲になって、仕事が減る。
イノベーションは、いいものではあるのだが、厳しいものでもある。
世の中の最大多数の効率化が進めば、失業する人が出ても仕方がないという、世間のコンセンサスがあるんだろう。

どちらがいいのかは、難しい。

でも、結局勝つのは効率化が上がった方だと思う。
どこかが守らない限り、効率が悪いところは淘汰される。

若い世代に期待しよう。
彼らは効率が悪いことは、悪だと思っているフシがあるから…。




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