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2015.08.27 Thursday
モーレツ企業戦士
「モーレツ企業戦士」この言葉も死語になりつつある。
昭和45年に、TVCMで「モーレツからビューティフルへ」というコピーが流行った。 流行ったのは、まだみんなモーレツに働いていたからだろう。 モーレツに働くことが、ビューティフルではない、ということの呼びかけだったのかもしれない。 その後、40年経って、コンプライアンスがうるさくなり、実際モーレツ企業戦士というのは成り立たなくなりつつある。 会社にいたら、本当に帰れと言われる時代。 ぼくがまだ会社にいた2000年当時は、組合の見回りがあったが、それでもその後まで残っていても何も言われなかった。 もちろん、残業はつかなかったが…。 世の中様変わりしたと思う。 本当にそれでいいのか、という記事を読んだ。 その記事にも1980年代は企業戦士が美徳だったと書いてある。 ぼくが会社時代に働いたのは、口ではシンドイと言っても、仕事をやっていて楽しかったからかもしれない。 実際、追い詰められてやる仕事もあったが、そうでない仕事もあった。 まあ、やらないと仕方がない場面がほとんどだったが、真剣にやろうとすると遅くまでかかるということも多かった。 誰かがやって、出来上がりをチェックするために残るということもあったなあ。 バブルの終わりの頃は、連日終電以降だった。 残業代も出ないのに、タクシーで帰ることもザラだった。 毎日睡眠5時間くらいで、会社に15時間くらいはいたなあ。 懐かしい。 惰性になっていたし、本当に効率的だったかと言われると、たしかに疑問だ。 でも、結局は仕事をやりたかったのだろう。 今となってはそうとしか思えない。 自己満足と言われても仕方なかったと思う。 それでも、それだけ仕事ができたということは、今から思えば幸せなことだと思う。 過去は美化されるからなあ。 今はそういうこともできなくなった。 できるのは、経営者だけらしい。 自分がそれだけ働けた過去を持つのを、よかったと思っておこう。 自己満足だったかもしれないが…。 |
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